前回の胸突坂は、樋口一葉が住んでいたことで有名な菊坂の一番下のあたりなのですが、この菊坂の周辺にいくつも坂がつながっているわけです。この菊坂に沿うように、一段下がったところに路地が平行して走っています。菊坂沿いの町並みに比べてぐっと下町風の雰囲気です。その路地の向こうに鐙坂(002)。もっとステキな坂だったのですが、あまり上手に撮れてませんね。タモリ氏の坂道本に、この坂の良い写真が出ています。
この坂の途中にはこんな路地も。路地の入り口が門になっているところが江戸の路地らしい雰囲気です。奥はどうなっているのかなぁ。
菊坂周辺の路地については、つい最近「江戸東京の路地―身体感覚で探る場の魅力」で読んでいたので、坂道とは別にまた興味深く歩くことができました。
このあと、坂道本の通りに樋口一葉旧居跡へは行かずに、ショートカットで炭団坂という坂に向かったのですが、小さな谷間の上を通る急カーブする細い道が、都会とは思えない素敵な雰囲気。撮影するのをすっかり忘れていたのが非常に残念でした。この炭団坂の写真の左側の石垣の上に見えるのがその道です。
ということでこちらが炭団坂(003)。名前に反して現在は小奇麗に整備された坂道になっています。昔は泥んこの急坂だったとか。
その他、この2つの坂の周辺は興味深い風景がたくさんありました。ここが東京の真ん中とは思えないような雰囲気と静けさでした。(しかしホワイトバランスが〜)
このあたりには、子規が学生の頃に住んでいた寮もあったそうです。他にも文学関係の名所がたくさんあります。さすが文京区!案内板も充実していていいですねぇ。
つづく。
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