前回の名も無き坂から大通りへ戻り、外苑東通を進むとスタート地点の市谷柳町の交差点に戻ります。ここで今度は大久保通りへ。途中で夏目坂に通じる道を通りすぎ、1つ先の「下戸塚坂(081)」を早稲田方面へ下ります。
有名な夏目坂の裏なので、少々地味なイメージですが、まっすくガーっと下っています。
下戸塚坂を下まで下ると、その夏目坂(082)と合流。写真は夏目坂の一番下になります。夏目坂は、漱石にちなんだ坂ではなく、漱石のお父さんが、この坂に自分の名字をつけたのだそうです。このあたりの喜久井町という町名も、夏目家の家紋にちなんだものだそうで、漱石自身がいいところの「坊っちゃん」だったわけですね。
夏目坂を下りきり、早稲田通りを高田馬場方面に向かうのが「八幡坂」(083)。このあたりは早稲田大学の学生さんがたくさん歩いています。
坂の上り口の左手にあるのが穴八幡宮。まっすぐ登るのが男坂(084)。まわりみちする坂が女坂(085)...なのですが、女坂周辺は工事中でした。
坂道歩きをしていてだいぶ分かってきました。神社の正面が男坂。神社の脇から遠回りして下に戻る坂が女坂と相場が決まっているのでした。お参りで混雑するときに、一方通行で人を流す知恵です。
このあたりから高田馬場駅に向かう道は、古書店が密集している地域。結局古書店にうつつをぬかしているうちに、最後に行くつもりのグランド坂ではない方向に降りてしまい、坂下にあった甘泉園公園で一服。坂道の旅の途中では、江戸時代からの庭園に出会うことも多いのです。ここまでくると、もう坂道どころではなく、一刻も早く古本屋さんめぐりをしたくなってなり、本日の坂道の旅は終了にしました。
結局このあとは、高田馬場方面へ歩きつつ、日暮れまでたっぷり早稲田古書店巡りとなりました。(終)
今回のルートはこちら
毎回楽しみなんですが、今回のコースはボクにとってとても馴染み深いところで、またゆっくり歩きたいと思いました。
>yamatatzさん
坂道の旅は、歩いている私自身は楽しいのですが、読んでいる方にとっては単なる坂の写真ばかりなので、つまらないのでは...と心配しながら書いています。楽しみにして下さる方がいらっしゃるとほっとします。yamatatzさんも、坂道の旅を是非!