禿山さん(9):アララギ第3巻第3号

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第三巻第三号

 選歌   左千夫選

雑詠 ○ 湯本政治

清き湯のそこの仰伏す吾がむくろまだたのみありとわれは思へり

打ちわたすみちのゆくては天きらいたそがれさまに雪ふるさんか

新としをほがひの醉いにかへるさの眼におも白し雪ちらゝ振る

風をいたみ羽さかれ冬されの田の面をあさる庭つとりかも

麻葉會

三月十二日夜より浅間温泉小柳に會するもの禿山、一二、信成、科野舎、柿の村人、勘、題は醉、火、女、来など犬飼の里人は翌日来る、

            湯禿山

一時のその酒狂に若かりし昔にかへり命をあらふ

踏みのむに霜柱くゆ山の狭獨行くわが骨に寒しも

☆☆☆

※ほがひ→ほがい→祝い事
※獨行く→ひとり行く

さすがお酒好き、酔う歌多し。

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このページは、raizoが2014年3月23日に書いたブログ記事です。

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