アララギ第4巻第10号 「信濃号」
合 歡
湯本 政治
水の音おほに和める河岸の有明月夜ねむいまださめず
子らが築く沙子の堤築けは且つ崩えつゝ元なうつそみの波
大寺の杜のすゝめらうま椅子と楽し語りの其さやきかも
秋の野にさぎりの迷ふ大凡のこのかへり言いかにせよとや
あだしふみわが書かめやもさかりをる心を人の知らざらなくに
さ庭邊の紅葉つがましかね言のわがまつ君はいつかきまざん
盆栽のいさゝ木蔭のうるほひも秋のかそけくわが心ひく
日のまひる其一時をよすがにてなくなるせみのうらさぶしかり
其中に聲をほこりのむしもあらし其歌こふる汝がともゝあらめ
桐のみの鈴かそけくもはら〱(繰り返し)と秋老いにつゝ友のふみもこず
☆☆☆
今回も日本語の区切りがわからず意味不明の歌多し。
Mac OSの日本語入力で、旧かなづかいを入力するのは難しい。ひらがなのまま勝手に変換して欲しくない場合が多いからである。
旧字体もなかなか変換できず、結局「かわせみ2」の手書き入力(これは画面一杯に大きく描けるので便利)で漢字変換した。
ただ、絵文字と記号のパレットの「日本語かな」は、「ゝ」「〱」「ゔ」」「け゚」「ゟ」などを入力する時に便利であった。
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