禿山さん(32):アララギ第5巻第2号(1)

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アララギ第5巻第2号

アララギ歌壇
             左千夫 選

 四疊半裡閑居
             湯本政治

うづくまる吾がうしろ影小さき室の壁にみちたりさ夜の靜かに

夕げ終へてほろ醉耳にきく雨のゆく秋ながらさびしくもあらず

ほろ醉の耳になごめる雨の音に小さき室の内つらねむれり

太筆の壁にうつれるその影の太き筆もが吾がふるひ見む

 ○

枯あしにゐつくうすら氷の渚低く岸の黒土に狐のあしあと

さよ中とふけゆく今を木の葉ふむはなに吾耳にちかく

やるせなの思ひを空にゆく秋の木の葉のちるをたゞながめ居り

小鳥一羽たちたる後ゆほろりちる木の葉にふかき秋はこもれり

吾がこゝろやすくしづけく夜の神のとばりの下にうまいせむ今

にはたづみ秋の名殘のもみぢ葉のしづくも乏し雨の朝あけ


編輯所便

○一月十五日 信州の湯本禿山君上京
 数日滞在せられ候    (千樫記)

☆☆☆

↑ということで、上京したらしく…

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