送檡弘道師歸国
わくらはに人と相見てたゞどゞろともしむ心わかれかねつも
天雲のむかふす國の遠はろにさかりをりともその心はや
同僚成瀬君の母刀自夫君に事へて至情、永年嘗(?漢字不明)て一日も解らず、夫君晩年會ま大に患む、刀自看護到らざるなく、身を以て代らむことを神に祈る、既にして夫君の病癒ゆ、刀自一夜窃(ひそ)かに天龍の河に投じて逝く、而して遂に其屍を發見せず、嗚呼痛しきかな、即ち挽歌
かしこけど弟橘のまごころのかなしきを今にまのあたり魅し
こひのみし眞心とほり天地の神守らしけむせの君のいのち
君が名は天龍の河のとこしへに絶ゆることなく人を泣かせん
永久に流れてやまぬ河水のつきせぬなげきにうらぶれてあらむ
☆☆☆
読めない漢字多し。
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