アララギ第5巻第10号
雜詠
湯禿山
雨晴れし朝(あした)の庭にばせふ葉の巻は伸びたり一夜(ひとよ)十寸(とき)まり
そよろわたる風のまにまにはちず葉のうらがへりつゝ秋たゞよへり
もや晴れて虹立つ山の湖の邊に羽つくろへる何の鳥ぞも
草の香の林を込めてすが〱(繰り返し)し夕立すぎて君とかへるさ
いその上ふりにしあとや砂寒く草うらがれて鳥一羽立つ
唐きびの音のさや〱(繰り返し)蟬寒く梢に泣きて郷秋に入る
渚邊の雲脚ひくゝ宮の杜はつ〱(繰り返し)にとぶ小鳥らのむれ
ちる木の葉雨に和(なご)みて更くる夜のしづけさの極みいのねらえずも
☆☆☆
なんと1年以上も「禿山さん」をサボっていたことが発覚。
ちなみに禿山さんとは、曾祖父の湯本政治さんの雅号・ペンネーム。単純にハゲていたからだとか。
「湯本政治」「湯本禿山」「湯禿山」「禿山」など、若干ばらけて使われている。
コメントする