禿山さん(42):アララギ第6巻第4号 その1

| コメント(0)

アララギ第6巻第4号  その1

 丘の家
             湯本禿山

眞直なる汽車のれいるの野を遠になごみかがよふ月の光りに

霧はれの磧の石の離れ〱(繰り返し)しめるを見るしうらがなしかる

石床の肌つめたき霧はれのこのうるほひのそぞろ身に沁む

つめたきは石の性なる石にみな朝つゆおけり唯黙し見ぬ

 友嘗て家を丘腹に建て予を住はし麺との約あり、
 其消息を問ひなる書の末に

君によりわが住まふべきかの丘に春の光はながれたらずや

かぎろひの心もえつゝ朝な夕な見やる丘邊の春の色はも

我が戀ふる春の丘べに新しき家居は未だ成るとはいはなくに

    ⭐︎⭐︎⭐︎

「れいる」なんてちょっとハイカラ。

コメントする

アーカイブ

子規の一句

あつき夜や汽車の響きの遠曇り

このブログ記事について

このページは、raizoが2017年8月18日に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「身に覚えのないamazonの認証コード。」です。

次のブログ記事は「自転車飛ばして岩波文庫のプレヴェール詩集。」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。