禿山さん(43):アララギ第6巻第4号 その2

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アララギ第6巻第4号  その2

 土の香             湯本禿山

うち起こす力のこもりあづさ弓春のはたけに陽炎もゆる

打ちおこす鍬のはに立つかぎろひにますらをのこの春みなぎれり

土の香に春たゝよひてますらをのたくましむくろ青草の上

さほひめの霞のころも末おほに春の國原くまなかりけり

はるされば落ち居ぬ心白いとははかなきものと思ひそめてし

冬負けのわらとりのくる園の牡丹あけの和芽に春日たゆたふ

さら〱(繰り返し記号)と上土かろき庭園にそこはかと立つ芽のなつかしも

うすぎぬにつゝメル玉の春の夜のぬくみこもれり月はいまだし

    ⭐︎⭐︎⭐︎

今回の歌は、比較的わかりやすし。

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