たなか亜希夫「リバーエンド・カフェ」:近所がそのまま出てくるマンガ。

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石巻出身のたなか亜希夫が描く、石巻が舞台の漫画であります。これは読まねばとずっと思っていまして、3巻が出たタイミングでやっと1巻から読み始めました。

地元の風景がリアルに登場するので、石巻を知っているとなお楽しめる漫画であります。


舞台は震災後の石巻市の旧北上川に浮かぶ中洲「中瀬」にある架空のカフェ。石巻は河口のまちなので「リバーエンド」なのですね。そして主人公はそのマスターと、地元の女子高生。登場する周辺キャラがかなり個性的ですが、でもこういう人、いるかもしれないと思わせるものがあります。

そしてなにより、たなか先生が地元に通ってがっちり取材した上で漫画をかいていらっしゃるので、今の「石巻」の風景がそのまま出てくるのが石巻市民読者としての醍醐味です。これはどこだろう…、おっここはうちの近くだ!などと考えながら読むのもまた楽しみだったりします。

そんな石巻のまちなかも、ガンガンと建物が建て壊され、再開発で新しい建物ができ、新しい橋やスーパー堤防、立派な道路や下水道工事と、まだまだ工事だらけです。まち並みもどんどん変わっていきます。これからそんな様子も漫画の中で伝わるといいなと思います。

あとは、本物の「リバーエンド・カフェ」が中瀬にできるともっと面白いんですけどね。ちなみに、この6月には、その中瀬で唐十郎の劇団唐組「紅テント」の公演があります。石ノ森萬画館の丸い建物の脇に、紅いテントが建つのだそうです。これまたすごいことになりそうです。

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このページは、raizoが2019年4月17日に書いたブログ記事です。

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