「金子兜太戦後俳句日記(第一巻 1957年~1978年)

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刊行案内を読み、ちょっと読んでみたいと思ったけれど、それなりの価格なので買おうなどとは全く思っていませんでしたが、先日かなり久しぶりに図書館へ行ったところ、新刊コーナーにこの本が並んでいてびっくり。石巻市立図書館エライぞ!即手に取って借りてきました。

一昨年98歳で亡くなられた俳人、金子兜太さんの俳句日記です。


とはいえ、金子兜太さんには興味がありつつ、ちょっとした短文やエッセイしか読んだ事がありません。でも、長らく朝日新聞の俳壇で選者を務められ、金子さんが選ぶ俳句に共感していたので、いつか金子さんのことももっと知りたいと思っていました。そこにきてこの日記です。

「俳句日記」だけに、実際の日記から俳句に関する出来事を抜き出してまとめたものです。1957年(昭和32年)1月1日からほぼ毎日日記を書いていたそうですが、メモにまとめたものをわざわざ日記に転記していたそうですが、それが毎日の分あるということがスゴイ。

そしてなにより、現役で日銀に勤めていた頃から、毎日毎日「俳句」に対峙していることに驚かされました。俳句界のことは詳しくないけれど、当時の雰囲気や金子兜太さんの立ち位置なども伝わってきます。今回はまず20年分。以前永井荷風の「断腸亭日乗」(今はもう青空文庫に収録されているのですね!)を全部読もうとして挫折したことがあるので、この一巻だけでも読めるのだろうかと心配でしたが、なんとか返却期間内に読み終えることができました。挑戦して良かった。

この日記、全三巻の予定だそうですからあと二巻。まだあと40年分あるので先は長いです。第二巻が図書館に入るのは、まだまだ先のことだとは思いますが、最後までなんとか読み通したいと思っています。

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このページは、raizoが2019年9月 1日に書いたブログ記事です。

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