「つげ義春日記」講談社文芸文庫だ!

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初の文庫化、しかも「講談社文芸文庫」というところにまず驚きました。表紙は「ねじ式」ですが、中身は日記。漫画ではなく日記文学であります。

時代は昭和50年から昭和55年まで。お子さんが生まれて、ねじ式などが文庫化されてちょっとした再ブームになった頃です。


しかし...いまこの行き詰まった世情の中で読むには少し暗かったかな。奥様の藤原マキさんの入院や、つげさん自身の心身の不調の話など、マイナスな話が多いのでご注意くださいませ。

そんな中にも、古本屋や中古カメラ屋さんを夢想したり、そのカメラいじりに逃避したり。出歩くのが億劫だというわりには、あちこちの古道具屋へ言って中古カメラを買い漁ったりと、完全なる引きこもりでもなかったりして、実はとぼけたようなところがつげさんらしい。

私小説が好き...とか、島尾敏雄さんと交流があったりとか、弟のつげ忠男さんの話など、へぇ...と思いながら読みました。これもある意味私小説的な本。他人の家庭の話を野次馬的に読んでいる自分なのです。面白い...というのとはまたちょっと違うかもしれないけれど。

藤原マキさんの「私の絵日記」も読んだことがあるんですが、絵は覚えているのだけれど、内容はけっこう忘れてるなぁ...。この日記と時期が重なっているところもあるそうで、こちらもまた読み返したいです。

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このページは、raizoが2020年4月14日に書いたブログ記事です。

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