年末恒例のプレゼント交換で、弟からもらったノート。ノートの裏に「東北パルプ石巻工場抄造(=紙料から紙を漉くこと。)」とあります。わ、これ、デットストック!
どこで買ったのか聞いてみたところ、古い文具を扱う小金井の文具店「中村文具店」で見つけたのだそうです。よくやった!しかしこれを喜ぶヒトは極地的かもしれないな。
東北パルプは1940年に石巻工場が操業開始。1968年に十條製紙と合併し、さらに山陽国策パルプと合併して、現在の日本製紙になりました。石巻では工場の呼び方で歳がわかります。パルプ・十條・日本製紙。私は「十條」派です。毎日、製紙工場の煙を見て育ちましたしね。あれで風向きや風の強さもわかるので便利。
でも私の子どもの頃は、とにかく工場廃水が汚くて、海が茶色で薬臭くてひどいものでした。なので目の前の海は毎日見ていたけれど、海と思えなかったなぁ。まさに公害。今はだいぶ環境改善されて普通の海になっています。
今でも石巻工場には専用鉄道が走っていて、ディーゼル車がコンテナでできあがった紙(だと思うんですが)を運んでいます。地元石巻を代表する大企業です。
日本製紙については以前こんなことも書きました。
佐々涼子「紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている」はMade in 石巻なのだ。 - now and then
工場の人は、本をみて、この紙はうちのだ...ってわかるらしいです。素人には難しいので、ぜひとも本にも紙の産地表記して下さい。
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