2021年2月13日から始まった、石ノ森萬画館の企画展「つづく展 3」を観にいきました。石巻在住の2人の写真家の写真展です。
10年目の3.11に合わせての企画ということで、震災直後から現在までの写真が並びます。
移住組の鈴木省一さんは、石巻の朝の風景を撮り続けているそうで、「いしのまきのあさと」というタイトルで、青いトーンの写真が並んでいました。夜明けは空も海も青色が深い...。
石巻出身でローカル新聞の記者でもある渡邊さんは、モノクロのコーナーとカラーのコーナーに分けての展示。モノクロの写真は、報道写真が多く、震災直後のものが多く、逆にカラーのコーナーは復興していく日々を記録しています。知っている場所も多いのですが、私は夜景が印象的でした。
ゆっくり拝見し、やっぱり写真はわかりやすくていいなぁ...とも思いました。萬画館はどちらかというと観光客比率の方が高いようにお見受けしますが、今回は石巻市民の皆さんにも来てもらいたいですねぇ。
今回は連動企画として、周辺のまちなかでもいくつか写真展が開かれています。私が関わっている「石巻まちの本棚」でも写真と短歌の新感覚ミックス展示が始まっています。こちらは石巻の日常を表現したもの。なかなかいいですよ。
写真家 山田真優美 × 歌人 近江瞬 二人展「ただ、いま」 |
さて、石ノ森萬画館には、新しい「西中瀬橋」を渡って行きました。先月末に通れるようになったばかりなのですが...
【お知らせ】1/28「西中瀬橋」開通に伴い周辺の交通事情が変わりました。 | 石ノ森萬画館
これがなんともひどい橋。あんまりひどくて写真を撮る気も起きませんでした。観光スポットへのアクセスをあえて悪くしているという驚きの設計。しかも歩いていても全然楽しい感じがしない。さっそく苦情も来ているらしいです。私はてっきり、これまでの西内海橋を残して歩道として残すと聞いていたのですが、現在もう橋を落とす工事が始まっています。
近くに住んでいながら、一体この先、この橋の周りはどのように整備されるのかもよくわからないし、多額の税金を投入してこれか?と見ていて腹立たしい。川の両側の整備が全て終わったとしても、土手が巨大すぎてあまり素敵な感じがしない。震災後に建設、もしくは建設中の新しい橋はみんなそんな感じです。時間もないし、やっつけてエイヤっと図面引いただけなのかも。
個人的には、あじ島ラインの船着場から中瀬まで渡し船を復活させて欲しいです。その方が楽しそう。カヤックで漕ぐアトラクションがあってもいいかな。
ということで、なにかこうこの写真展の雰囲気の逆をつくようなチグハグ復興工事をご覧いただくこともまた新しい展示なのか?コロナ下ではありますが、ぜひ実際に足を運んで体験してみてください。
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