東日本大震災から10年目の3月11日。特別に開けた「石巻まちの本棚」で少しお店番をし、そこでサイレンに合わせて黙祷をし、山の家(実家)に歩いて往復し、山の上から南浜津波復興記念公園(3/28オープンだとか)を眺めて帰ってきました。
私自身は被災していませんので、あらためて犠牲になられて亡くなられた方、行方不明の方のご冥福をお祈りするのみではありますが、10年だからといってこれでおしまいではないという感覚は、ここに住んでいるとなにかしら日々感じます。
1年ぶりに石巻を訪れた石巻出身の方が、ここ1年での市内のあまりの変わりように驚いていました。道路がどんどんできて、道が変わってしまっており、車でこのあたりを何度もぐるぐる回ってしまったそうです。防潮堤・道路・橋・箱ものといわれる大きな公共施設・復興予算を活用して建造されたビルやマンション。この1年でガツガツといろいろ完成しています。
新しくできてくるものは、あまり楽しくないものばかり(しかも見た目は立派だけど、なんだかヘボな感じ)なので、外から見ると「だいぶ復興してきましたね」と言われますが、地元がどんどん違うものになっていく寂しさのほうが大きいです。
先程もテレビで、川岸のスーパー堤防が整備された様子を「わー、きれいになりましたねー」と言ってましたが、正直言うと、昔の無堤防の時の川の佇まいのほうが良かった...。南浜町の公園が映ったときも「わー」って言ってたけど、正直地元の人たちはあそこに遊びに行ったりするのかな...。いやあそこは観光地?
今年は10年目ということで、石巻のこともたくさん報道されていたけれど、なんだか違うなということも多く、石巻だけでなく、他の被災地含め、本当は裏にいろいろあるんだろうな...とぼんやり思っております。
それにしても、やっぱりフクシマはひどい。故郷に戻りたくても戻れないってほんとうに悔しいだろうなぁ。本当にあれをちゃんと廃炉にできるのか?放射能の影響がなくなるのはいったいいつになるのか。これこそ忘れないようにしないと。天災だけれど人災でもあるのだから。
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