今回の40周年リマスター盤を2回繰り返して聴きながら、ついつい夢中で読んでしまいました。
監修は湯浅学さんということで、少しマニアックな内容。なにしろ「別冊ステレオサウンド」ですから、特にレコーグィングやオーディオに焦点を当てた内容です。
オーディオ的にオリジナル、20th、30th、40thのCDのみならず、LP(実は今回2種類のカッティング)、カセットの聴き比べまで。これを読んで、やっぱりLPも別途買うべきだったかと後悔。もう正規には買えなくなってますからねぇ。
そしてロンバケを聴くためのオーディオセットなども紹介。結局高級オーディオ路線ではありますが、リーズナブルなものも紹介されていますし、サラウンドで聴くための解説もあり、VOXセットを購入し、どうやって聴こうかなと思っている人にも良さそうです。
しかし、それこそ大滝さんの真骨頂でもあり、湯浅さんの全曲解説も非常に面白く、どの特集も楽しくて情報満載。個人的には今回のロンバケ40周年に出版された本のなかでは、今のところ一番良かったかな。税込2,750円は全然高くないです。
強いて言えば、初級〜中級のナイアガラー向け。私はちょうどそのあたりにハマっていますから、知らないことも多かったということもあって面白かったです。初心者は先日のpen(大滝詠一特集のpen 2021年4/1号とレコード・コレクターズ2021年4月号 - now and then)をオススメします。
次に出版されるのはこちら。初版が出たときには見送ったのだけれど、今回はどうしようかなぁ。もうそろそろお腹一杯か?
Penは皆んなにオススメできるいい本でした。
私も、まわりの若い人たちに勧めました。
サブスク解禁で、けっこう最近聴き始めた人も多いようです。