「完全解説 ウルトラマン不滅の10大決戦」:やっぱり古谷敏さんステキ!

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著者の1人、やくみのる氏曰く、語り尽くされた感のあるウルトラマン分析の中で、今までに無かった視点で、ウルトラマンと怪獣の対決シーンの分析・解析に迫ったのがこの本。やく氏の選んだ10の対決について、マンガ家のやくみのる氏、プロレスなどの格闘技に造詣の深いライター、佐々木徹氏、そしてウルトラマンのスーツアクターであり、ウルトラセブンではアマギ隊員を演じた、私も大好き古谷敏氏の3人による対談本です。

以下多少ネタバレあり。

とにかく古谷敏氏の生の声が読めるのがうれしい。当時の撮影秘話、そしてあらためて古谷さんがウルトラマンを演じてきたことへの様々な思いを知ることができ、大変良うございました!あらためて、ウルトラファイト(という対決シーンだけの番組もありましたが...)、見返したくなりました。

私は世代としては帰ってきたウルトラマン、マンとセブンは再放送で観ていました。ウルトラセブン派でしたが、特撮ヒーローとしてのスタイルは、とにかく初代ウルトラマンがスタイルが良くて一番かっこいい。

スペシウム光線の際に添えられた左手の反り、以前習っていた空手の経験、ウルトラマン=古谷さんが自ら考えた技、相手の晦渋にあわせて繰り出された技など、これは映像をみながら読むべきだなぁ思いました。いや、大ファンの方は、映像を見ずとも対決シーンの1つ1つが頭に入っていれば全然問題ないはずです。

あとがきでは、この本が、ウルトラマンの格闘にフォーカスする内容とともに、なぜウルトラマンは古谷敏だったのかを明らかにするものとなった...とあります。いやほんとそうです。スーツアクター黎明期にあって、まさにウルトラマンを「演じて」いた古谷さんに、あらためて敬服しました。いいひとだなぁ。かっこいいし。昆虫好きだそうですし。

そうそう、もう10年前ではありますが、こちらの古谷敏の本も良かったです。あわせてどうぞ。

古谷敏「ウルトラマンになった男」 - now and then

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このページは、raizoが2021年9月 9日に書いたブログ記事です。

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