南陀楼綾繁「古本マニア採集帖」:登場する皆さんに共感しきり。

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東京を離れてしまうと、古本に触れる機会もめっきり減り、仙台に出たときに古本屋さんや古本市をのぞきに行く程度になりました。そんなですので、日常的には「古本屋ツアー・イン・ジャパン」を始めとする古本系ブログを読んだり、日本の古本屋のメルマガや特集記事を読んで、なんとか古本心を保っています。

日本の古本屋の連載の中で、楽しんで読んでいたのが南陀楼綾繁さんの「古本マニア採集帖」で、それがこのたび一冊にまとまって出版されました!


36人それぞれの古本ライフをインタビューして取材しているのですが、いろんなマニアがいるな…というよりは、いろんな本の楽しみかたがあるんだな…というのが第一印象でした。基本は集めて楽しいということではあるのですが、日本全国あちこちで本好きの人たちが、自分なりの方法で本を楽しんでいるんです。

私もどちらかというとコレクター僻のある方なので、集めたくなってしまう気持ちにはエラく共感させられます。読んでいて、マニアっぷりに驚くというよりも、本を集めて楽しいだろうなぁ…といううらやましさのほうが大きかった。

さらに…それぞれの方の子どもの頃からの「本」の体験が紹介されているのも面白かった。読みながら、自分はどうだったっけ?始めて読んだ本ってなんだったのかな、初めての古本って?…など、自分自身のことを振り返りながら読むことになりました。

自分の古本屋体験はどうだったか振り返ってみると、子どもの頃に一度、石巻市内にできた三十五反という古本屋さんに、父親にくっついて一度入ったのが初体験。店内と店主が暗くて怖かったという悪い印象。その印象のせいか、学生の頃も、社会人になってからも、本屋さんにはよく行きましたが、古本屋さんに行くことはほとんどありませんでした。古本にハマり始めたのは、それほど昔ではないんですよね。ブログを始めて以降の話ですから。

古本がマイブームになりそうです - now and then

こうしてみるとまだまだ自分は浅いなぁ。

古本屋めぐりとなると、どうしても都会のたしなみになってしまうけれど、旅にでたら旅先で古本屋に寄ってみたりと、地方にあっても古本の楽しみかたはいろいろあるのではないかと、読後思いを巡らせております。

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このページは、raizoが2021年12月17日に書いたブログ記事です。

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