さあ今年も押し詰まって来ましたので、今年の3冊を選ばなくては…と1年を振り返ってみたのですが、読み物で格別に良かった〜という本がなかなか選べません。今年の目標、シャーロック・ホームズを全部読む…というのはなんとか年末までに遂行できました。なんやかんや数十年ぶりで読みましたが、一番最初の「緋色の研究」が良かったかな。
仙台にもあまり行かなかったので、本屋さんをぶらぶらして面白そうな本を買う…という行為がなかなかできなかったことも一因です。石巻ではなかなかねぇ。買うほうはどうしてもネット中心になってしまいました。
そんな中で選んだ3冊は、今年もまたムシ度が高くなりました。小説無しですねぇ。
これは出版を待ちに待っていたもので、思っていた通りのうれしい本でした。同じ海野さんで農文協から出ていた「花と蝶を楽しむバタフライガーデン入門」(1999年)が絶版で古書価も上がっており、欲しいなぁ〜とずっと思っていたところ、この度の新刊発売でした。前作の出版以降もずっと、海野さん自身が実践してきたバタフライガーデン。そのノウハウが投入されていて、昆虫好きガーデナーには最適な1冊です。蝶の写真集として眺めても!
海野和男「蝶が来る庭 バタフライガーデンのすすめ」:こんな本を待ってました! - now and then
川邊透 全国農村教育協会 2019年09月27日頃
そもそもが図鑑好き。これもですねぇ、もうめくっているだけて楽しいです。付録の昆虫マトリックスも広げてニヤニヤしてます。冬真っ最中ではありますが、東北の短いムシの季節が待ち遠しいです。虫好きの子へのプレゼントにもいいですよ。
「新版 昆虫探検図鑑1600」:名前調べが楽しい〜 - now and then
私はとても面白く読んだのですが、タイトルだけはちょっとしっくり来なかったというか、なんだかもったいないような気がしました。地元に関係する本としての興味もあったけれど、現代の民俗学の実践ドキュメント的なところもあり、後に続く学生や卒業生の皆さんにも、引き続き活動を続けて欲しいと思いました。自分にはできそうもないけれど、日本全国いろんなものが無くなってしまう前に、なんとかしたほうが良いのではと思う昨今です。
加藤幸治「津波とクジラとペンギンと」:民俗誌とはなんぞやを知る思い。 - now and then
そしてこちらは次点…
望月昭秀/田附勝 国書刊行会 2020年10月09日頃
図書館でみかけて、著者の望月さんを「縄文ZINE」で存じていたので読んでみたのですが、思いの外この「蓑虫山人」さんのユニークさに感激しました。自分で発掘したり、土偶をつれて旅をして、旅先で小さな土偶展をしたりと、幕末から明治にかけてそんな酔狂なヒトがいたとは!蓑虫さんご本人の筆による絵もたくさんあって、とてもかわいくて良かった。土偶が飾られている私設縄文展の絵が忘れられません。
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ということで、来年も頑張って本を読みたいです。積ん読の山にも少しずつ挑戦します。自分の本棚を眺めるたびに、いい本あるなぁ…と自画自賛。読んでない本ばっかりなんです。
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