黒川祐次『物語 ウクライナの歴史 ヨーロッパ最後の大国』:紀元前から始る壮大な陣取り合戦。

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くものす洞(本屋?)として勝手にライバル視している、未来屋書店石巻店に偵察に行ったときに購入。こういった本を、特集コーナーにしっかり置いているあたりにいつも感心しています。でも先日大きな地震で被害があり、いまだ休業されています。再開を待ってます!

で、本の話です。もちろん、ウクライナってどんな国なのか知りたくて読み始めた訳ですが…


私は実はカタカナ語が苦手で、海外小説も登場人物の名前が覚えられないくらいで、高校の時も世界史が一番苦手。なんで外国の昔の王様の名前を覚えなければいけないのか!とだだをこねつつ、歴史について覚えることを完全に捨てていました。(実は日本史も…ですが)

この本も、次々と名前や組織名、地名などのカタカナ語がたくさんでてきます。それもこれも、ウクライナの歴史があまりに複雑で、領土があっちにいったりこっちにいったり分けられたり併合されたり。ロシアをはじめ、周辺の国々との関係も紆余曲折。紀元前からこの本が出版された20年前(!)まで、とにかく脱線無しで、どういった経緯でウクライナが独立までに至ったのかという長い長い歴史で終始します。

そんな長い歴史があっての1991年の350年ぶりの独立、そしてそれから30年ほどしかたっていないのだもの、今さらまたロシアだなんて…と感じるのも当然ですね。

今起きていることの背景として読んで良かっです。知らなかったことばかりでした。

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このページは、raizoが2022年3月30日に書いたブログ記事です。

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