現在石巻市内で開催中、Reborn-Art Festival 2021-22[ 後期 ]の関連イベントが先日近所で行われました。大変楽しみにしていたイベント。もちろん2日間とも行きました〜。
RAF常設作品《room キンカザン》関連企画『背 吉増剛造×空間現代』(監督:七里圭)を石巻で体験する2日間 | Reborn-Art Festival 2021-22[ 後期 ]
吉増剛造と空間現代による朗読ライブ収めた記録映画、ポスターと場面写真解禁 - 映画ナタリー
1日目は、IRORI 石巻で七里圭監督のドキュメンタリー映画『背 吉増剛造×空間現代』のワールドプレミア(!)上映。世界で最初の上映会が石巻だったのだとか。映画の後には、吉増剛造さんと七里監督とのトークもありました。吉増さんの後ろ頭をみながらこの映画を観られるとは!パフォーマンスのシーンで、頭をゆらゆらゆらしている吉増さんが印象的でした。
会場のIRORIは吉増さんのお気に入りスポット。そこでの上映会開催に、吉増さんご本人も「夢がかないました」とおっしゃっていて、開催前からとてもうれしそうで、本当に良かったですね。
2日目は、BLUE RESISTANCEというライブハウスで、吉増剛造×空間現代の本物のパフォーマンスです。これを石巻で(しかも自宅から徒歩10分のところで)体験することができるなんてスゴイ!と、こちらも開催を知って早々に予約してドキドキしながらずっと楽しみにしていました。
開始直前に会場に入ったら砂かぶりのごとく、吉増さんが座っているすぐ後ろの床に体育座りして観るというスゴイ席。途中インクをドボドボと撒いたりするところでは、インクが飛び散ってくるほど(クロインクは必死に避けましたけど)の近さ。開催前の吉増トークが聞けなかったのがちょっと残念ですが、それでも、昨日に続き後ろ頭側からですが、本当にすぐ目の前で、吉増さんのパフォーマンスと空間現代の演奏を体験することができてまさに圧巻。
終了後もちょっと吉増さんのトークがあって、「こちらの会場もすばらしい場所ですので、どうぞご贔屓にね」と律義におっしゃる吉増さんがまたステキで。叫ぶような詩の朗読、そしてビートに乗った音楽とシンクロしながらパフォーマンスをする、83歳の現代詩人・吉増さん、終わった後におだやかにトークする吉増さん、そのギャップがまた良いのですな。ステキです。以前も言及しましたが、まさに私にとってロックスター!
アートがどうこうというよりは、魂を揺さぶられるというのはこういうことか…という実感と、穏やかな物腰の吉増さんと両方の体験がとても楽しく、いろいろな意味で貴重な体験をさせていただきました。
翌々日、私が「石巻まちの本棚」でお店番をしているところに吉増さんに立ち寄っていただき、「ありがとうございました」と、深々と頭を下げていただいて大変恐縮しました。もちろんこちらこそ「ありがとうございました」と頭を下げましたが、「先日は楽しかったです」なんて陳腐な感想を述べる自分にあとから恥ずかしくなりました。
今回、七里監督は、石巻でのパフォーマンスの様子もずっと撮影されていましたし、パフォーマンスの中でも出てきた小川町踏切(これも近所)の撮影もされたとのこと。「背」の続編で石巻のドキュメンタリーもありそうなので、これまた楽しみです。
いつまでもお元気で。また石巻でお待ちしています。これから予定されている全詩集、いつ完成するかはわからないそうですが、高くても買っちゃいそうだなぁ。
2019年、今年の3冊。 - now and then
石巻学ジョッキー Vol.3:吉増さんの朗読も飛び出して… - now and then
GOZOショックの2冊。 - now and then
現代詩手帖2022年3月号 吉増剛造2022:私にとって今やロックスターみたいな。 - now and then
コメントする