古本で思わぬ石巻つながりが。

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石巻市文化財だよりなどMacも新しくなったし、ちょっとデスクの上の書類も片づけるか…と整理していて、先月仙台の古本屋さんで買った「石巻市文化財だより No.3」が出てきました。これ、PDFでもどこかで配布されているのは入手済みだったのですが、いつも散歩に行く牧山の植生についての報告があり、紙で読みたいよな…と思って買ったものでした。


よく読まないうちに書類の中に埋もれていたので、あらためてパラパラ眺めていました。最近は石巻の郷土史に興味があり、牡鹿半島鹿立浜の平塚利右衛門文書の報告書がありました。近世初頭から数えて十六代続く平塚家の古文書を調査したものです。巻末のリストでは114点ほどの古文書があるのですが、その中で2つの漂流記について紹介されていました。

日本で初めて世界一周をしたと言われている「若宮丸」については知っていましたが、ベトナムに漂着した「大乗丸」については初耳でした。こちらの漂流記は古文書の解説文が全文掲載(!)されていて、すごいなと思ったのですが、その紹介文の中で「ベトナム民族小史」(岩波新書)には、「寛政年間にベトナム西山小村に漂着した日本の石の巻の船頭がジアデインにつれられて国主と謁見」とありました。

あれ、「ベトナム民族小史」(岩波新書)って、ずいぶん前に古本で100円で買ったヤツを持っているかも…と新書の棚をみたら、やっぱりありました〜。これも買ったっきり全然読んでおらず、引っ越しの荷物の中に入れてわざわざ石巻まで持ってきた本の1つでしたが、まさか石巻のことが書いてあるとは思いも寄りませんでした。

この「石巻市文化財だより」、もうずいぶん前に廃刊になってしまいました。市にはもう震災のずっと前から余裕が無く、こういった活動がままならなくなっていて、今後も復活は見込めないかと思うと大変残念です。こういったことに広く興味を持ってもらうためには大切なんですけどね。

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このページは、raizoが2023年2月21日に書いたブログ記事です。

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