Tokuzanのブログ記事 5 / 5
    
    



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アララギ第2巻第2号

選歌 左千夫選
  青木湖遊草
                  湯本政治

秋すみの湖の邊にして馬草かる鎌の音さやに吾耳にたつ
月低く湖邊あしむらほのあかりしき鳴く蟲を過ぎしかねつも
湛へたる湖の心静けきにたぐへて山の黙し居るかも
おもしろく黙し静める水海の心とも見む星うつる浪
そこひなく黙せる湖に向ひ立ちすゝろに悲し吾がいとこゝろ
湖離れくらきに見れば杜の間ゆ湖の面光り湖浮きて見ゆ
奥山の湖のべにして農の家に一湯かりつも夕つつの下
かきろひの八重棚雲に日影もれて色沈むうみの暮をかへせり





アララギ第1巻第3号

選欄 左千夫選
雑歌 湯本政治

靡〔なび〕きたる底ひの玉藻ゆら〔〳〵〕にひそめる魚等すきて寒しも

※注:〔〳〵〕→縦書きの繰り返し記号(2文字分で、「く」の字の長くなったような文字)





自分で書き写している禿山ノート、次号分を打ち込もうと開いてみたところ、また次ページに続きがあり、第1巻第1号にはあと3首ありました。

 ※夕方庭に立ち出でゝ

夕顔の棚の葉かけに月待つに飽かぬものかも白く咲く花

平瀬丘の尾に立つ松に光さしねごもる月のさやけくしぬばゆ

月代を待宵草の野に立てば現さながら世に隔たりぬ。





本日より新しいコンテンツ「禿山さん」を始めたいと思います。曽祖父の湯本禿山(ゆもと・とくざん)、本名湯本政治が、雑誌「アララギ」に投稿していた短歌をご紹介していきたいと思います。

親族以外にはあまり関心をもっていただけないかとは思いますが、もともとテキスト化するつもりでしたので、平行してブログにも掲載していこうと思います。実はノートへの書き写しもしているのですが、これがまた意外と量があるのです…。やれるだけやってみます。

ということで、まずは「阿羅々木」の第壱巻第壱號(第一巻第一号)から。


 

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