2000.10.01 発行

■□■□■ まっくらぶ 2000年10月号 ■□■□■

 

このホームページを更新するころには、オリンピックも終わっていますね。
ビーチバレーの会場は「ボンダイビーチ」でしたね。もちろんあの初代iMacの色のボンダイブルーのふるさとであります...。
 <悩ましい選択...ワープロソフト>

Windowsの世界ではもうMicrosoft Word(以下MS Word)が世界標準のようで、海外から送られてくるファイルも、有無をいわせずMS Wordの文書です。MacもMS Wordかというと、案外そうでもありません。それはあまりにMacのMS Wordの不具合が多いからではないでしょうか???そんな状況ですから余計にMacでワープロソフトを選ぶとなると悩んでしまいます。

 

最近まわりから一番良く質問されたのが「MacのMS Word」についてでした。Microsoft Excelは、元はと言えばMacintosh用のソフトから出発していて、まだ少しましなのですが、MS WordはそもそもがWindowsのソフトですし、無理矢理Macに対応させたようなものですから、Windowsのワードのようには使えないと思って下さい。現時点でどうしてもMS Wordが使いたい人は、Macには見切りをつけてWindowsマシンで使うことを強くお勧めします。といって冷たくつきはなしてしまうようですが、私もExcelは使いますがMS Wordは今までインストールするのも避けていました。なんだかインストールするだけでMacの調子が悪くなるような気がして...。文書を開いて入力しているといきなり終了してしまったりすることもしばしば。これでふつうですので、多少のエラーが出ても仕方ないと思って諦めて下さい。あえてMacユーザーにストレスを与えるようにできているのです...きっと。(私はこれを「マイクロソフトの陰謀」と呼んでいます。)

11月に発売予定の新しいMicrosoft Office 2001 for Macに含まれるMS Word 2001は、Mac用にプログラムを1から書き直したっていう話ですから、改善されていることを祈りましょう。

 

おすすめはクラリスワークス4.0なんですが、今やApple Works 6が出てしまったため、店頭からは無くなってしまいました。少し前までだったらiMacやiBookに最初からインストールされています。これは意外とすぐれもので、MS Word 4.0方式でファイルを保存できるので、複雑な文書でなければWindowsのMS Wordユーザーにファイルを渡すことができます。またワードのバージョン6まででしたら、そのままファイルを読み込むことも可能です。調査係では標準ワープロとして採用していますが、クラリスワークスそのもののトラブルはほとんどなかったと思います。単機能ですが通常はこれ1本で十分...だったのに、惜しいソフトを無くしました。このソフト、ワープロソフトというよりは、いくつかの機能が一緒になっている複合ソフトなので、簡単な表計算、お絵書き、簡単なデータベース、パソコン通信までできます。

 

クラリスワークスというのはクラリス社のワークスというソフトだったのですが、クラリス社はもともとアップルの子会社で、ファイルメーカーなんかも作っていて、2〜3年前にファイルメーカー社として再スタートしています。ただ、このワークスだけがアップルの元に残ってApple Worksとして発売されました。Apple Worksになって、このファイル互換性が無くなってしまったため、いろいろと機能はアップしたものの、なんだか中途半端なソフトになってしまいました。でも9800円でいろいろできると思えばかなり安いですけどね。ご家庭だったらこれ1本でなんでもOKってところです。

 

Mac版の一太郎も7が出たっきりバージョンアップは止まってしまいました。でも、Mac版一太郎7でも、きちんとMacOS9まで対応していますから基本的にはまだ使えますし、店頭でも販売されています。なんといっても付属のATOK13という日本語入力ソフトが付いてくることを思えば、安い買い物かも知れません。

 

Macのソフトで一番歴史が古く、Mac的にはいたれりつくせりなのはエルゴソフトEGWord10です。Windows版の焼き直しとは違うので、Macユーザーにとってはとても使いやすいのですが、最新バージョンは機能満載でちょっと重たいソフトになってしまいました。さすがにそれはメーカも承知してますから、インストールの時に機能を減らしてインストールすることも可能。さらにEGWord Pureという機能限定版のお得なソフトもあります。日本語入力ソフトのEG Bridgeもついていますし、機能限定とはいえ、クラリスワークスよりは高機能かもしれません。唯一の難点は、MS Wordとの互換性がほとんどない...というところでしょうか。これはあえてそうしているとも考えられますが...。

 

個人的にはずっとマーキュリーソフトウェアのNisus Writerのユーザーです。あまりメジャーじゃないですが、自分だけで完結するような文書は、ほとんどこれを使っています。MS Word 5,6でしたら読み込み書き出し可能です。さらにウレシイのは、古いバージョンがフリーなんです!!!勿論日本語ワープロソフトですからご安心を。(ダウンロードはこちら

 

しかし、最近は必要にせまられてWindowsの「OASYS Windows」というソフトを使ったりしています。ワープロのオアシスをパソコンのワープロソフトにというのが売りですが、結局キーボードが親指シフトでもないし、ワープロ特有の機能キーがないので、罫線を引いたり編集しようとしたりするとつまずいてしまいます。やはりワープロ専用機のOASYSとは全然違います...。

 

混迷を極めるMacのワープロソフト事情...。MS Word 2001 for Macが出たら勢力も変わるかも知れません。随分Macらしくなり、使いやすくなったそうです。一方Simle Text1本でがんばっている人もいますし、自分が使いやすければなんでも良いわけです。パソコン全盛の今は、他人にワープロの文書を渡す機会もずいぶん増えると思います。どんなワープロソフトを使っているにしろ、テキスト形式で保存すれば、MacであれWindowsであれ、どんなソフトでも読めます。(Simple Textは最初からテキスト方式です。)常に相手のことも充分配慮した上で受け渡したいものです。

 

 

♪♪♪ 今月の私の物欲 ♪♪♪

最近は目立った物欲なし。
本当はLEGOの3万円するStarWars X-Wingセットが欲しいです。
<ひとりごと>
〜幸福の「幸福書房」〜

 現在住んでいるところに引っ越してきた当時、駅の回りには3軒本屋さんがありました。(そのうちの1つ「青蛙書房」は、おじいちゃんが夕方から店を開けて夜の11時くらいまで雑誌だけ売っている、1坪くらしかない狭〜い店でしたが...。)しかし今は3軒とも無くなってしまいました。
 隣の駅の下北沢周辺でも駅から5分以内に本屋さんは4軒ありましたが、今は2軒になってしまいました。うちの田舎でも駅前商店街にはピーク時で4軒あった本屋さんが1軒もなくなりました。(というか本屋に限らず他の店も続々とつぶれてますが...。)本当に本屋さんって大変なんですねえ。今はホントにみんな本を読まないんですね。コンビニがいくらあっても雑誌しか買えないし。

 休みの日には新宿や渋谷の大型書店にも行きますが、普段は通勤時の乗換駅にある「幸福書房」を良く利用します。北口にもっと大きな北口店があるのですが、狭い本店(?)の方が好きです。通路で人が立っているだけですれ違うのが大変なほど狭いので、そんなにたくさん本があるわけでは無いのですが、私にとってはほとんどここでまにあってしまう相性の良い本屋さんです。行くとついドサドサ本やら雑誌を買ってしまうので、行くのは1ヶ月に1回くらいにして我慢しています。

 先日はそこで岩波新書の「続・ハッブル望遠鏡からみた世界」を買いました。私は岩波新書フリークなので月に1〜2冊は買うのですが、最近のオススメはこれの最初のバージョンと「恐竜たちの地球」です。どちらもカラー版で文字が少ないのでいいのかも。最近いろんな出版社から新書が出てますが、やっぱり私は岩波中心です。今日の朝日と日経の両方の日曜版に岩波新書の「国定忠治」が紹介されていました。出てすぐに買ってるのに、まだ読んでない山に埋もれそうになっています...。これからひっぱり出して読まなくては。

<おしまい>