2002.4.8 発行

■□■ まっくらぶ 2002年4月号 ■□■


先月Yahoo!オークションの特集したとたん
Yahoo!オークションは出品料を取ることが決定。
おまけに世界最大のオークションサイトeBay日本法人は閉鎖。
米国のeBayサイトの利用は今まで通り使えるわけですが
完全に英語の世界になっちゃった...。
これも
結局日本でのYahooの一人勝ちの結果なのでしょう。
Yahoo!も有料となると、出品も減りそうですし
今後のネットオークションどうなるんでしょうねえ。

 今月はミニ特集2本です!

ミニ特集1
光ファイバー回線
Bフレッツ導入日記

 私の勤務先は埋め立て地に建っています。そのため、電話局との間に光ファイバーが入っているらしく、現在大流行のADSLが導入できません。(そういえば、上野でADSLが開通したのは去年の今頃でした...。)

 ここではちょうど4年前に、インターネットの常時接続回線としてOCNエコノミーというサービス(当時月額38,000円)に加入し、128Kbps(あくまでも最大で、他社と分け合って使っているような状態なので実際は半分くらいのスピード)で使っていました。サーバー等を自前で設置するためだったのですが、この時は最安値だったのに4年もすると遅くて高い2重苦です。

 ADSLが使えないことはNTTの営業から聞いていたので、NTT東日本の光ファイバーサービス「Bフレッツ」が江戸川区でも開通になるのを待っていました。昨年末にいよいよ利用可能になったので、さっそく申し込み...そして無事開通しましたので、導入日記にしてみました。

■1月7日■

 事務所の施設担当に光ファイバー敷設に問題ないことを確認。さっそくNTTの営業担当に電話で申し込む。申し込み区分はプロバイダとの契約の関係で、ビジネス利用ながら一番安いファミリータイプを選択。折り返しNTTからFAXで仮申込書が送られてきたので記入して返送。今回は現在のサーバーの状態をそのまま移行しやすいということで、プロバイダは今まで通りOCN。<光アクセスIP8「Bフレッツ」>プランに決定。このサービスは年明けに受付が開始されたばかりだった。OCNはNTTコミュニケーションズの運営なので、こちらへの申し込みもまとめてNTTがやってくれるとのこと。

 BフレッツのサービスはNTTとの契約の他に、インターネットブロバイダと契約する必要があります。うちの職場の場合、メールサーバーやこのサイトのあるWebサーバーを運用しているためにビジネス用コースに申し込みましたが、一般家庭でしたらBフレッツ対応の使い放題コースを提供しているプロバイダを選びます。対応プロバイダはNTTのWebサイトで探すことが可能です。

■1月16日■

 NTT営業から電話。光ファイバーケーブルが事務室まで敷設可能か下見に来るとのことで、1月25日に約束。

■1月25日■

 NTTの工事下見。光ファイバーは既に敷地内まで通っていて、建物の中央監視室のMDF(電話線の配線盤)まではつながっているらしいので、そこから事務室までの間20m程度の区間に光ファイバーを敷設することに。

 工事が可能であることが確認できたので、ブロードバンドルーターを注文。サーバー等を設置していることもあり、あえて高機能なYAMAHAのブロードバンドルーターRT105eを選定。ビジネスで使うならコレということだったのだが、後日この高機能のために苦労することとなる。

■2月中旬■

 3週間程待ってやっとNTTから工事日の知らせ。光ファイバーの工事は2月20日の休園日に。OCN側は3月5日に開通となり、ここで晴れてインターネットに接続できることになる。この時点で申し込んでから1ヶ月以上かかっている...。

■2月19日■

 NTTから「Bフレッツ」の案内が届く。Bフレッツ用のパソコン接続ツールが入っていた。

■2月20日■

 NTTの光ファイバー引き込み工事。下請けの2人がやってきて、天井裏に入って光ファイバーを敷設。線がこんがらがった天井裏で手間取っていた模様だが、なんとか事務室の天井に穴を開け、光ファイバーを引き込む。光ファイバーケーブルは思っていたより線が細く、間違って他の工事の時に切られてしまいそう...。踏んづけて折れちゃったりするとマズイらしい。


天井から引き込まれた光ファイバー線

 光ファイバーの先に、光加入者線終端装置というものを取り付け、業者さん持参のWinパソコンでテストして接続完了。業者さんのパソコンでは回線スピードは8MBでていたとのこと。


光ファイバー終端装置

 パソコンとはEthernetのケーブルでこの終端装置とつなぐだけ。パソコン1台しかつながないのだったら、Bフレッツ接続ツールをMacにインストールし、ツールにプロバイダから割り当てられたIDとパスワードを入力すればすぐ接続可能。


終端装置の後ろ。黄色の太いケーブルはEthernetケーブル

 プロバイダ側の開通はまだでも、NTTのフレッツサービス利用者専用サイト「フレッツスクウェア」まではとりあえずつながるらしいので、テスト用のIDとパスワードを入れて接続テスト。瞬時にあっさりつながった。しかしここから外には出られないので、まだつながった実感がない。

■3月1日■

 開通日を目前に、やっとOCNから正式なIDとパスワード等のサービス利用案内が届く。

■3月5日■

 いよいよOCNの開通日。まずパソコン接続ツールをインストールしたMacと終端装置を直接Ethernetのケーブルでつないでみる。パソコン接続ツールに正式なIDとパスワードを入れるとあっさり接続。もちろん他のWebサイトにもいくことができた。1台だけつなぐのだったら簡単に設定できる。そしてやっぱり光は速い!

 事務室では1本の回線を事務所全員で共有して使う(NTTからは5台くらいにしてくださいと言われているが...)ため、ブロードバンドルーターを設定する。


うちには高級すぎたか...YAMAHAのRT105e

 ルーターの設定は、主に外部からハッカーに進入されないようにするのが目的。あとは終端装置とブロードバンドルーターをEthernetのケーブルでつなぎ、ブロードバンドルーターから複数台のパソコンそれぞれにつないで終了。(実際はこのルーターの設定に3日費やしてしまった。)


RT105eの裏側。サーバやハブへEthernetのケーブルが延びている

 時間帯、相手のWebサーバーにも左右されるため、Webサーバーのブラウズの速度は劇的には速くなるわけではないけれど、ファイルのダウンロードや動画の表示はびっくりするほど速い!事務所内はLANが広がっていて障害が多いので、光ファイバーとパソコン直結状態よりはパフォーマンスはかなり落ちます。いまのところ悪いと1.5MB/bps、良くて5MB/bps位のスピードが出ています。

 ダイアルアップルーターも1万円台からあるし、NTTの接続キットを利用すれば思ったより簡単に使えそうです。壁に穴があけられる一戸建てやアパートだったら、回線として不安定なADSLよりは光ファイバーの方が絶対おすすめだと思いました。

ミニ特集2
MacWorld Expo Tokyo 2002

 今年は基調講演にジョブスが来てもたいした発表はないだろうと踏み、別会場で21日から行われているカメラショーも見ようと2日目に行ってきました。

 国際展示場をおりると、どうもおばさん(しかもリュックを背負っている...)が多い!ほんとうならMacおたくとカメラおじさんが多いはずなのにと思っていたら、MacWorldの向かい側でフラワーガーデニングショーも開催中でした。

 全ての液晶iMacが2万円ずつ値上げのニュースは既に前日知っていたので、特に期待するモノはなかったのですが、とにかくまずは一番巨大で広大なアップルのブーズへ。液晶iMacがずらっと並ぶ様子は壮観でしたが、値上げ発表したとたんモノが流通するもんですかねえ。


iPhotoはおすすめ!

 それぞれの陳列ごとに液晶iMacでiPhotoとかiMovie、iDVD2などに触れられるようになってました。iBookなどは数が少なかった...。


 もう1つの発表はさらに広大でハイレゾになったCinema Display。あこがれの巨大モニタがさらに表示範囲が広くなって登場!しかしこれは高嶺の花...。(今でも憧れです。)

 iPodの10Gバージョンも出てたのですが、これは見に行きませんでした。だって外見は同じですし...。

 それから話題になっていたBluetooth対応のアダプタ。キーボードの脇のUSBポートなどに着けて、Bluetooth対応機器とデータのやりとりが可能になります。会場ではBluetoothモジュールをつけたソニーのCLIEとMacをワイヤレスでHotSyncされたり、やはりソニーのBluetooth対応携帯とMacをつなげたりしていたようです。


手前の小さいものがBluetoothアダプタ


こんな風に取り付けてワイヤレス通信をします

 ソフトウェアではマイクロソフトはOffice X、ファイルメーカーではi-modeでデータベースにアクセスできるファイルメーカー・モバイル、アドビはイラストレーター10など、どこもOS X対応のソフトが大プッシュといったところ。


動物園マップを作るというデモ中...

 今年は3日間に短縮され、初日は祝日ということもあって、どちらかというと一般向けのイベントという様相。いつもよりゲームコーナーやキッズコーナーが充実していたようですし、電子似顔絵描きコーナーやユーザーグループのブースはかなりお祭り的な雰囲気でした。恒例お買い物エリアもずいぶん盛り上がってましたし。


けっこう混んでいた似顔絵コーナー


PC音楽を楽しむならPowerMate


iMovieのコマ単位のコントロールも出来る!

 会場の他にカンファレンスといって、有料での講演がたくさんあるのですが、今年はそっちが充実していたみたいです。

 勝手に総括してみると、値上げしたけどiMacがんがん売るからヨロシクっていうのと、MacじゃもうOS Xで決まりだよ!というのがアップルのメッセージだったのかな。

 個人的に一番良かったのは初公開の学研の大人の科学シリーズ第7弾・復刻版「電子ブロック」が見られたこと。ユーザーグループブーズの一角で、学研の「電子ブロック」開発担当者のおじさんをゲストにミニトークショーがありました。「電子ブロック」といえば、学研の「かがく」にいつも広告が載っていて、いつも欲しくて欲しくて仕方なかったのですが、当時の私にはとても買えるものではありませんでした。最近「大人の科学」と称して、学研が「かがく」の付録を復刻しており、その第7弾として「電子ブロック」が復刻されることになったわけです!2月の先行予約の時には3時間で予約が埋まってしまい、悔しい思いをしていたのでした。不通は男の子の欲しがるものだったのだけれど、とにかくすごく欲しかったのです。あれを買ってもらっていたら、ちょっと人生変わっていたかもしれない...。というわけで4月末の発売を心待ちにしているのでした。


オリジナルの開発からずっと手がけている担当者のお話


本邦初公開!復刻版「電子ブロック」だっ

 向かい側のフラワーガーデニングショーには行かず、カメラショーをのぞいてみたのですが、デジカメなんかがいろいろ見られたけど、ちょっと世界が違いました。露出度の高いコンパニオンのおねえさんに群がるカメラおじさんというのも、この手の展示会の風物詩なのでしょうか。

 というわけで、今回はおしまいです。


<ひとりごと>
 更新遅くなり申し訳ありませんでした。個人的に3月はいろいろあってドタバタしていました。
 そんなさなか、突然我が家に1台しかないテレビがご昇天!?ある日突然、テレビを見ている途中で電源が落ち、それ以来電源が入らなくなってしまいました。買い換えて2年くらいなのにひどいなあ...と思いつつソニーに電話。サポートの方はとても親切だったのですが、こちらの都合もあり、修理は4日後...。2日目頃からもうガマンできなくなり、2月号でちょっとご紹介したアナログコンバータを使い、ビデオ→アナログコンバータ→PowerBook G3とケーブルをつないで、フリーウェアの「MacテレビでOh!
というソフトを使ってなんとかTV番組をMacに表示させることに成功!

 いかんせん画面が小さく、サッカーなんかを見ているとボールが全然見えないのですが、無いよりはよかったです。思わぬところでMacの周辺機器が役立ちました...。

★ おしまい ★