2002.5.2 発行

■□■ まっくらぶ 2002年5月号 ■□■


スペックアップしたPowerBook G4の噂は出ていましたが
こんなGWの谷間に出てくるとは思いませんでした。
さらなるワイド画面にDVI-ADCで
デジタルなディスプレイも接続可能
1ギガEthernetに最大1ギガのメモリ
iMac800にもついてない3次キャッシュまで!
もうロールスロイスを持ち歩く感覚ですね...スゴっ。

液晶iMac購入者インタビュー

今月は液晶iMacのSuperDriveモデムをご購入の
TMさんにインタビューしてみました。
大いに「語って」いただきましょう!

1)まずは今までのMac歴を教えてください。

 history:LC2→LC475→PowerMac6100/66→iMac Rev.B→New iMac 800Hz Super Drive
最初のLC2は、92年、ちょうど10年前に購入しました。

2)どうして液晶iMacを買うことに?

 前のiMac(古iMac)を買うときに、当時1パーセントローンが実施されており、月々2300円で買え、そのローンがちょうど今年の3月に終わったというのが一番大きな理由ですが、やはり古iMacの処理速度が遅く感じるようになってきたからです。

3)起動OSはOS XだったはずですがXのご感想は?

 正直言って、これまでのOSとはかなり使い方も違うので少々とまどっています。しかし、このOSは7から8といった単純なバージョンアップではなく、新生Macの誕生といってもいいほどのものですから、期待しています。
 特に気に入っているのは、付属するソフトのiPhotoです。これもおおげさかもしれませんが、デジタルフォトという銀鉛写真の延長のようにしか扱われていたいなかったものを、デジタルフォトの新たな可能性を開くほどすばらしいソフトだと思います。このソフトは、OS X以降でしか使えないので、良くも悪くもOS Xを象徴するソフトだと思います。

4)液晶iMacを買ってよかったことはなんですか?

 大きさとしては確かにコンパクトになっていますが、実際に机の上でしめるスペースが驚くほど小さくなっているわけではありません。液晶モニタを一番前まで出してしまうと結構なスペースが要求されます。しかし、モニタをかなり前まで出して、本体が見えないようにすると、モニタが空中に浮かんでいるように見えて、かなり美しいと思います。

5)逆に困ったことは何ですか?

 3)でも書きましたが、OSの使い勝手がこれまでとかなり違うので、慣れるまではかなり時間がかかるのではないでしょうか。それから、電源スイッチが正面にないので、電源を入れるのがちょっと面倒です。キーボードのキーが白いのも、キーが汚れそうでイヤですね。

6)Mac的な今後の目標をご披露下さい。

 Mac的な目標というのは、正直言ってありません。とりあえず、早々にナローバンドからブロードバンドに乗り換えて、ブロードバンド・ライフを満喫したいです。

7)最後にこのサイトを見てくださった方に一言...。

 OS Xがでたからといって、決してApple社が順風満帆というわけではないと思います。
 しかし、iPhoto,iTunes,iMovie etc.のようなすばらしいソフトと革新的なハードを作れるのはApple社しかないを思いますので、ぜひ皆さんもOS Xを使って、新生Macを感じてください。絶対、損はないはずです!!


お宅拝見?!

画像も添えていただきましてありがとうございます。

☆☆☆

Project X

いつも計画倒れの連載企画。今月からはプロジェクトXと銘打って、私の個人的X対応状況をご紹介。

 4月はAdobe GoLive 6.0が発売されました。これはWebページ作成ソフトなのですが、この手のソフトでMac OS X対応になったのはこれが最初です。

 最近のワープロはHTML書き出し機能なるものがあり、ワープロで作った文書を、簡単にWeb用に変換してくれたりするものが多いのですが、なにぶん細かいことはできません。HTMLタグを覚えて、1からHTMLタグを記述してWebページを構築するのが本当ですが、覚えるのが面倒くさいので、Webページオーサリングソフトなるものがあるわけです。

 Windowsではこの手のソフトは市販のものだけでもいろいろありますが、Macですと2つしかありません。1つがこのAdobe Go Live。もう1つがMacromind Dreamweaverです。

 このホームページの作成にも主にGoLive5.0(Adobe Page Mill3.0からアップグレードしたもの)を使っていました。しかしMac OS Xのクラシック環境でGoLive 5.0を使用すると、異様に動作がのろくて耐えられるものではありませんでした。Mac OS Xへの対応は私が待ちに待っていたもの。発売2日後の仕事からの帰り道、有楽町ビックカメラに寄り道したら、アップグレード版はすでに売り切れ!ちょっとがっくりしましたが、そういえば有楽町にはソフマップもあったことを思い出し、ソフマップで無事アップグレード版を購入しました。

 最近は、サイト管理機能もついていますので、変更したファイルだけWebサーバーにアップロードして、自動更新できたりしますし、やはり専用ソフトは便利です。ただ、プロも使うソフトなので、全然使ってない機能がたくさんありますが...。新しい機能がどうこういうよりも、もうOS Xでまともに使えるようになったことだけでうれしいです。さあこれで次はi-Mo de 対応版まっくらぶもつくるぞ〜。(あまり期待しないでください...。)

ちなみにこのサイトは...

  1. Jedit4.0でテキスト原稿作成(Mac OS X対応シェアウェア)
  2. デジカメ画像をiPhotoで取り込み...といきたいところですが、PowerBook G3で読み込ませることが多いので、デジカメについてきたNikon Viewで取り込み。(ここの部分はOS 9というわけですね...)
  3. デジカメ画像の加工はGraphic Converter(最近日本語版も購入できるようになりました!)。ず〜っと昔にシェアウェア登録をして愛用。もちろんX対応済み。個人的にはほとんどこれで間に合ってます。
  4. GoLiveで取りまとめて、GoLiveから直接Webサイトへアップロード(以前はFTPソフトのFetchやNetFinderを使っていました。)
  5. Internet Explorerで確認

という具合につくっています。

...というところで原稿は終わりにしようかと思っていたところ、これまたGWの合間にビックニュース!待望のPalm Desktop 4.0 for Mac OS Xがダウンロード開始となりました。


iMacとPalmコンビのアイコンに!

 さっそく先程ダウンロードしたところです。昔のPalm Desktopが入っていると、削除してデータだけ残してインストールしてくれます。(念のためユーザーデータはバックアップしておくことをお勧めします。)すぐにHot Syncしてみたら、すんなり無事終了。とにかくOS X対応になってくれただけでうれしいです。iPodをおもちの方は、iPodにアドレス帳機能を追加できるようになるvCardデータとのデータ交換もできるらしいです。

 さてここまでくると、あとはスキャナのドライバ、ストリーミングを見るためのRealPlayer(そして欲を言えばいまだに時々つかっているPostPet)がX対応になればClassic環境とはお別れできそうです。Classic環境を起動するとOSが不安定になるという話があり、実際そう(フリーズすることは絶対ないのですが、どうもモタモタしたり、特定のアプリケーションが強制終了してしまう...)なので、職場でも極力Classicソフトを使わないようにしています。

 インタビューにのっていた「iPhoto」を使ってみたい人は是非Xに挑戦してみてください。ハードディスクに余裕があればいつでもOS 9に戻せますからなんとかなりますよ。


<ひとりごと>
 5月はNHK BSで「市川雷蔵特集」があるようで...。これはマズイ。新品ビデオテープを買っておかなくては。
 市川雷蔵とは、もう25年前に亡くなった昔の映画俳優です。私は高校の頃からのファンで、回顧上映のときはその度に必死で通っていました。(新宿での回顧上映の時に、映画館の中で、前にこの欄で書いたことのある「新宿のタイガー」に会ったこともあります。)
 きっかけはマンガの「じゃりんこチエ」だったのでした。友達に借りてこのコミックスを読み始めたのですが、主人公のチエちゃんが飼っている「小鉄」というネコは、ネコ界では「月の輪の雷蔵」と恐れられているネコという設定でした。マンガの中でも「雷蔵」ってなんだって説明してあるところがでてきて、へ〜っと思っていたら、日曜日の午後かなんかによくやっていた「眠狂四郎」の人だということがわかって、まじめに映画(TVですけど...)を観はじめたのでした。正直言って女子高生にはちょっと向いてない映画でしたけど。
 もともと当時TBSの大岡越前にご隠居役で出ていた「片岡千恵蔵」なんかも好きで、昔の時代劇スターには興味があったのでした。なもんで、そのころテレビでよくやっていたというのもあり、1960〜70年くらいの日本映画はけっこう観ました。面白かったのは萬屋錦之助が中村錦之助だったときの「一心太助」とか勝新太郎と田宮二郎の「悪名」とか、藤純子の「緋牡丹お竜」とか吉永小百合と浜田光男のコンビの青春映画とか...もっといろいろあるけどけっこう面白かったです。もちろん黒沢明とか小津安二郎の映画も面白いですけどね。
 それを考えると、今の日本映画は凝りすぎてかえってつまんないです。私はちょっとばかばかしいくらいの単純な映画が好きなんです。

★ おしまい ★