2002.10.1 発行

■□■ まっくらぶ 2002年10月号? ■□■


ここ1ヶ月アナログ度の高い毎日を送っていたため
一気に12年くらい前に戻ったような感じです。
(12年の根拠は下記コラム参照)
字がへたくそだったのを思い出し
ペン習字でもやったほうが良いかなあと思案中...。


「私の職場でのMac導入までのお話」

今月はふと思いついて回想してみます。

私が入社当初は「パソコン」というものはまだ無く
富士通のOASYSのワープロが全盛の時代でした。
パソコンとは別に日立の小型のオフコンが入ったばかりで
その入力端末としてHI-MOSという「日立なまり」の
「DOS」がOSとして入ったコンピュータがありました。

入社して1年後に給与担当になったのですが
当時はまだ全てが手計算で、慣れない膨大な電卓計算に疲れ
せっかく表計算ができるコンピュータがあるなら
使ってみようと思いました。
給与計算はその後すぐオフコンでするようにはなったのですが
それでも手計算しなくてはいけないものが
たくさんあったのです。

前述の日立の端末にはかんたんな表計算アプリケーション
(なんとかPOLとか言ったけど...もう忘れました)
が入っていて、それを使ってみたのですが
マウスなんかもついて無いですし、メモリが少なくて
あまり大きな表や複雑な計算はできませんでした。
でも縦横で集計してくれるだけでも
充分ありがたかったんですよね。

そのうちパソコンを買っても良いという話になり
当時の主流であったNECの98
(きゅーはち→Windows98とは違います...)と
ドットプリンタが職場に導入されました。
当時としては新しい
3.5インチのフロッピードライブがついたタイプです。
でもまだマウスはついてない時代です。

その「きゅーはち」にはロータス1-2-3
(表計算ソフト。当時Microsoft ExcelはMac専用だった...)
や一太郎を入れて使い始めました。
結局私が独占でロータス1-2-3を使っていたのですが
マウスなんかありませんので、計算式も全てセル番号で指定。
表のサイズなどまだまだ制限が多かったのですが
POLに比べれば格段の進歩!
本体に256KB(メガではなくキロ)のメモリを増やすのに
メモリボードとかいう増設ボートを取り付けたりもしましたねえ。

そうこうしているうちに私としては運命の1989年。
以前もミニ連載で紹介しましたが
消費税駆け込み購入で私がMacintosh Plusを買ったのがこの年。
とにかく今まで使っていた「きゅーはち」とは
全く違うパソコンだったのが衝撃で
さすが舶来のパソコンは違うな〜と感激していました。
知り合いがコピーしてくれた(違法ですが...今は時効ということで)
諸々のソフトの中にExcelも入っていたのですがこれがまた衝撃。
マウスで操作できて、とても使いやすいのです!。

ちょうど1989年はたまたま新しい事業所ができる予定で、
私はパソコン選定の担当をさせていただいていました。
これはチャンスと、思い切ってMacを推薦。
実際「きゅーはち」は私しか使っておらず
もう1台「きゅーはち」を入れても、
結局誰も使わないんじゃないかなという気がしたのです。
そしてとうとう当時80万円近くもしたMacintosh SE
(FDドライブ×2)豪華40MB(ギガバイトではありません)
内蔵ハードディスク付が導入されたのでした。
「きゅーはち」もそうですが、当時のOSはFD1枚に収まるので
ハードディスクが無くても動かせたのですが
さすがに仕事で使うとなると
ハードディスクがあったほうがいいかな...と。

EG Word、Excel、FileMakerなど
今でもおなじみのMacソフトを入れて
その活躍がスタートしたわけです。
当時みんなバージョンは2くらいだったですかねえ。
しかし導入された事務所には1つ難点があり
湿気が多くてハードディスクに故障連発。
FDだけでも作業できるので
なんとか仕事はできていたようですが
私も何度かSEの様子を見に行ったりしていました。

私はというと、引き続き「きゅーはち」を使い続けていたのですが
やがて翌年早々に
自分の部署でもMacを買ってもらえることになりました。
それがMacintosh IIcx。
昔の手帳を見てみると1990年1月末だったようですね。

とにかく私は最初からExcelとFileMaker。
先も申しましたとおり、ExcelはMac専用のソフトで
Excelが使いたくてMacを使っていた人もいたような時代でした。
でもやっぱり1つしかないパソコンですから
当然パソコン専用デスクに置かれています。
本当は自分のデスクで使えるといいのになあ...
と思っているうちに数年経過し
とうとうあのハードディスクの調子の悪いSEがお払い箱になり、
そこではMacintosh IIci(IIcxの後継機種)を導入。
私はそのお下がりSEを自分のデスクに置いて使い始めました。
湿気がなければ問題ないようで、
ちょっとスピードはのろいけれどなんとか使えます。
自宅ではちょうどQuadra700を買った頃。
OSは当時漢字Talk6.0.7だったのですが
本国アメリカではちょうどSystem7が登場したところで
自分で買った英語版のSystem7をそのSEにインストールし
GomTalkなる無理矢理日本語を使うユーティリティを入れて
使ったりしていました。遊んじゃってましたね。
すみません。

そうこうしているうちに
新入職員が入ってくるのに合わせて1台増え、2台増え、
他の課でも導入...
という具合にMacが増殖していったわけでした。
今となっては事務系にMacが妙に多い珍しい会社です。
でもさすがに最近はWinの数の方が多くなってきましたね。
今はWindowsも使いやすくなったけど、
当時のMS-DOSやWindows3.1はやっぱり難しかったので、
初心者でもなんとか使えちゃうところが
Macの普及につながったのかもしれないですね。

振り返ってみると
かなり好き勝手させていただいたことがよ〜くわかりました。
あらためて関係者の皆様、いろいろお世話になりました。

さあ、来月はVirtual PCに挑戦してみますので
なんとかそれくらいはレポートしたいと思います。
次はいつのまにか私のMyマシンもWindowsになってるか?

道具として使うために私にはMacが良かったわけで
今後もパーソナルな自己実現の「道具」として
使い続けていきたいと思っています。
どうか、Macユーザーをそっとしておいてくださいね
         〜マイクロソフト帝国配下の皆さんへ〜
(あ〜これがまた毒がありますね...)

<おしまい>