Excel 98 Report

「Microsoft Office 98」インストールレポート

　Macユーザーが待ちに待ったという触れ込みの（？）「Microsoft Office 98」が９月４日に届きましたので、インストールしてみた感想を簡単にレポートします。（by 会長）

　いまではすっかりWindowsの代表的ソフトとなった「Microsoft Excel」って、元々Macのソフトとしてスタートしたんですよね。もうみんなに忘れられてしまって寂しいです。かつてのLotus 1-2-3からMacのExcel（当時は既にVer.2.0Jだったかな）に替えたときは、その使いやすさに感激したものです。最近のバージョンアップは機能盛り込みすぎて、古いMacには荷が重いことが多いのですが、今回は最初っからPowerPC専用になってしまいました。
　さて、「Microsoft Office 98」には、「Microsoft Excel 98」（表計算）「Microsoft Word 98」（ワープロ）「Microsoft Power Point 98」（プレゼンテーション）の３つと、「Internet Exproler 4.01」（ＷＷＷブラウザ）「Outlook Express 4.01」（メールソフト）などがオマケで入っています。はじめの３つが１セットになっています。

　Wordはマクロウィルスに感染することが多く、使わなくてはいけない理由もないので、個人的には極力使わないようにしています。外部からファイルをもらって仕方ないときだけ、共有で使っているMacで使うようにしたいと思っているので、Excelだけインストールしました。

　３つのソフト１セット全部をインストールする場合は、ＣＤ－ＲＯＭからセットのフォルダを自分のMacにコピーするだけで簡単に終わります。（時間は多少かかりますが...。）エクセルだけインストールしたかったので「カスタムインストール」を選びました。

　インストールの最中にキー番号を入れるところがでてきます。ここで、ＣＤ－ＲＯＭの入れ物に書かれている番号を入力します。ファイルメーカーやEGWordのように、この番号でネットワークのプロテクトがかかっているといやだなーと思いながら先に進みました。

　「Internet Exproler 4.0 fof Macintosh」がタダで配られたとき、ソフトに仕掛けがしてあって、Exprolerを起動すると自動的にこのキー番号がネットで流れ、どの番号がどこで使用されているかマイクロソフトに情報が流れるというのも聞いたことがあります。

　Macにいろいろと余計なものを入れていると、インストールに失敗する場合がありますのでご注意ください。私は最初失敗し、一度全部捨ててから、機能拡張などを基本的なものに戻してもう一度入れ直しました。

　インストール後、一番最初に開くときに、いろいろと最初の準備作業をするので、起動するのにかなり時間がかかります。やっと終わってエクセルの画面となるのですが、ここで画面右下にマックス君という名前のMacの人形（？）が登場します。彼のいうことを聞かないと「終了」さえもできません。（終了ぐらいできるようにして欲しかった...。）

　一通り彼の説明を聞いてから、彼のいるウィンドウを閉じると、わざわざバイバイしていなくなります。こんな機能をつけるんだったら、個人的には紙のマニュアルをつけて欲しいと思いました。マニュアルは実質無いので、市販の解説本を別に購入するか、全て彼に質問するしかないんです。「ユーザーフレンドリー」と「使いやすさ」をはき違えているような気もします。マイクロソフト社とはそういうところなのでしょうか？

　まさに、Windows版と同じように見えます。ツールバーも、使わないものが多いので、さっそく自分用に定義し直しました。細かいところでおせっかいな機能が多く、かえって使いにくいような気もしました。なにかというと表示されるマックス君がうっとうしくなります。（マックス君の他、冴子先生、イルカのカイル君などに変更することもできます。彼を黙らせる方法はまだわかりません。きっとヘルプのオプションのところにあるはずなので後でちょっとやってみます。）


ちょっとうっとうしいマックス君 当然、古いエクセル（Ver.5.0）で作ったファイルも、もちろんそのまま開けますし、古い形式で保存することもできます。メニューバーの右端に出てくる小さいアイコンが、昔のアイコンにもどったので、ちょっと懐かしいような気もしました。

総括（？）
- PowerPC専用ですので、当然PowerPCのMacでしか使えません。
- インストールしたエクセルのフォルダは65Mありました。HardDiskにも余裕が必要です。
- メモリは仮想メモリを使わない状態で11.2MB使います。内蔵メモリの少ないMacでは、やはり仮想メモリは使った方がいいようです。
新しいエクセルを使った方がいい人
- 複雑なレイアウトの表を作る人には、今までできなかったことができるので便利です。
- Windows版とスムーズにデータをやりとりするには、当然バージョンアップしたほうがいいでしょう。（ほとんでどはこのためでしょうか..。）
- １つのセルに30000字ほど字を入力することができます。（前は256字だったかな。これができなくて困っている人も見たことがあります。）
- 統計計算が充実しているので、統計計算したい方にも向いています。（いったい誰が？）
とりあえず使わなくてもいい人、あるいは使えない人
- PowerPCじゃないMacを使っている人はそもそも使えません。（Color ClassicとかLCと名のつくMacのことです。）
- ハードディスクの残り容量に余裕がない場合は物理的に無理です。（100MB以上は空きを確保したいところ...）
- 特に今のExcelに不満がなければ、あえて新しいものを入れなくてもいいんじゃないかと思います。Ver.5の時ほど外見的には変わっていません。
- 結局古いタイプのMacでは使えませんから、古いMacを使っている人には今までのバージョンの方式でデータを保存して渡してあげる必要があります。この意味がよくわからない人は、他の人にも迷惑になりますので無理に使わない方がいいと思います。
そして最後に...
- 　他の人にデータを受け渡すときは、相手の環境などを考えて渡してあげるといいですよね。「もらったファイルが開かない！」という話は良く聞きます。
- 　それは渡す側の問題だと思うんです。渡す側がパソコンが初心者でしたらそれはまあ仕方ないことなんですが、時には「新しいバージョンを入れてない方が悪い...」とか「（そのソフトを）使ってない方が悪い」っていう態度の方もいらっしゃいます。相手の側に立って考える...っていうのは基本だと思うのですが...。
- 　新しい「Microsoft Excel 98」をさっそく入れて使う方、ファイルを配るときは周りの人に配慮してくださいね。

＜余談＞
　今日は、ＭＬＢ（アメリカの大リーグ）でマーク・マグワイアが62本目のホームランを打ったのを生放送でみました。大歓声の中、たいしたもんですね。彼のホームランが飛び込んだところの真ん前には「Konica」の広告看板が立っており、何度も何度も見せられました。NHKのニュースでも何度も何度も大写し。コニカさん、ブッシュ・スタジアムに広告出しといて良かったですね。その後の中継で投げていたシアトル・マリナーズの「マック・鈴木」は黒星でちょっと残念だったけど。密かに応援してます。＜Quit!＞