素敵な桃色のクロス張りの装丁。今の季節(今日は季節外れに寒かったのですが…)にぴったりの色ですねぇ。
この本は高階杞一さん詩集です。ずっと絶版だったこの詩集を、夏葉社が復刊されたそうです。タイトルの由来は中の詩を読むとわかります。難病でお子さんを亡くされた時の詩が収められていまして、決して「楽しい本」とは言えないけれど、お子さんを想う気持ちがしっかりと伝わってきます。
挿し絵も素敵なのですが、これは元の偕成社の本の時からのものなのですね。ちょっと抽象的な印象の線画が、詩をじゃますることなく、挿し絵というよりはなにか詩のアクセントのようなものになっています。
中の詩も良かったのだけれど、とにかく装丁のクロスの桃色が素敵なので、本屋さんの店頭に並べば目を引くこと間違いなし。夏葉社さんの本は、どうも誰かにプレゼントしたくなるのです。実際これまで出た本の中の何冊かは、もう1冊別に買って知り合いにプレゼントしたりしています。今回もそんな1冊です。取扱店は限定ですが、この桃色の表紙の本を見かけたら是非手に取ってみてください!
夏葉社の次回の新刊は本屋さんの図巻という企画もののようですので、次は特に楽しみにしております。どんな本屋さんが出てくるのかなぁ。
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