第2巻第4号 その2
麻葉會
十一月十二日湯本禿山廬(いおり)に開く會する者四人庭前二歩の菊稍(やや)衰えたれとも聊か(いささか)同人の興を添へたり村醸を酌むて歌界を評し談論風發更下つて止む爐を囲み雑魚寝す作歌には努めざりしも「霜」「道」の二題を分て得たるところ
(柿村・麦雨・科野舍)※他の三人
政治
霜がれの河原あらはに落ちたぎつ白木綿波は見るもまぶしも
☆☆☆
今回も漢字を読むのに苦労しました。「麻葉會」というのはその後も何回か行われていて、信濃の短歌会のようです。「柿村」というのは柿乃山人こと島木赤彦のこと。禿山さんのところに集まって、みんなで酒を飲みながら、歌界を評したり、多少歌を詠んで、最後は雑魚寝した…ということのようですね。
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