この本の本題はキスジベッコウという寄生バチなのですが、このハチが狙うのがオニグモなのでした。
小学校3〜4年生向けとはいえ、マニアックな内容が多い「たくさんのふしぎ」。
主人公(?)の研究者の先生が、このキスジベッコウとオニグモを1匹1匹マーキングしながら追いかけて記録するというところから「おいかけっこの生態学」というタイトルになっているようです。
とにかく対象エリアにいるハチとクモに片っ端からマーキングして、しかも捕獲の様子や親子関係まで調べるという徹底的な生態調査。すごいなぁ。
捕まえられてしまうオニグモの種類も、ハチの個体によって好みが違うとか、親子関係があっても同じ種類のクモが対象だとは限らないとか…。
きっとこのお話は、フィールド調査ってどんなことをするのだろう…という方法論的なことも伝えたかったのかもしれないですね。
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