1月に多賀城市図書館からもらって帰ってきた除籍本。汚れていた(しかも血液っぽいシミ…)のですが、中身だけ欲しかったので我慢してもらってきました。
初めて多賀城市立図書館(いわゆるツタヤ図書館)に行ってみました。 - now and then
このまま本棚に入れておくのもイヤなので、自分で製本しなおしてみることにしました。
参考にしたのはこちらの2冊。図書館から借りてきました。
ちなみに、美篶堂さんのお店には、ずいぶん前1度行ったことがあります。その時はノートが欲しかったんですが。
今回はその美篶堂さんから製本道具スターターセットも購入し、いざ挑戦です。
もともと製本ってやってみたいなぁとずっと思っていました。東京ですとあちこちでワークショップや製本教室もあるのだけれど、なかなか参加する機会がなく。今回は本をみながらということになりました。
まずは本の本から表紙を取り、中身だけにしましたが、扉から最初の数ページが汚れていましたので外し、加藤登紀子の詩のページも外しました。残したのは、宮崎駿の絵のページと、宮崎駿と加藤登紀子の対談のページ。すみません、宮崎駿フリークなので。
本当は表紙は布張りにしようと思ったのですが、和紙(実際は障子紙みたいな紙を使ったのですが)での裏打ちがどうしてもうまく行かず、諦めてただの和紙を使うことにしました。文具店で赤い和紙と見返し用の色画用紙を購入。ちなみに合わせて300円くらい。和紙はちょっと高いですね。
製本したいページを束ね、見返しにする紙を2折りにして前と後ろにそれぞれ貼り付け、束ねた背にボンドを塗ります。そこに寒冷紗という網になっている布状のものを貼り、さらに寒冷紗の上から背の部分にボンドを塗りました。
(本当は段階を踏んでもっと写真を撮ろうと思っていたのだけれど、作業に熱中してしまい途中が抜けております。)
あとは新しい表紙を作ります。買ってきた和紙を、本の大きさに合わせて説明書の通りに切り…
板紙(これは家にあったものを利用)を説明書の通りに切り出し、フエキのりと強力ボンドと水を混ぜて作った糊ボンドを和紙に刷毛で塗って貼り付けます。糊ボンドで板紙がえらく丸まってきて心配でしたが、乾かさずにそのまま作業続行。
真ん中の2本の赤い溝の部分に直接強力ボンドをつけて本体と合体させ、表裏両方の見返しに刷毛で糊ボンドを塗って表紙を閉じて見返しの紙を表紙にくっつけて出来上がり。ノリが生乾きでそりが出ているので、しばらく他の本で重しをしておきました。
思っていたより良さそうに出来上がりました。表紙は和紙にしておいて良かったです。ただ背への糊付けが甘く、いつかページが剥がれてきそうな気はしますが。
最後に表紙にタイトルの紙でも貼ろうか迷いましたが、下手に貼るとかえって美観を損ねそうな気がして、そのまま無地にしておきました。
製本キットを買った分、ちょっとお金がかかってしまいましたが、作業が楽しかったので良しとします。そしてこれでやっと心おきなく宮崎駿のイラストが眺められるようになりました!
コメントする