★★★ まっくらぶWeb 3月号 ★★★

1999.2.22 発行

MacWorld Expo 東京に行って来ました...

 

 去る2月18日、朝からMacWorld Expo 東京'99へ行ってきました。ワンパターンですが、レポートしてみます。(デジカメレポートは別になってます。)


 今年の目玉はなんといっても基調講演をアップルの暫定CEOスティーブ・ジョブスが行うことです。Apple界の伝説の人、NBA(バスケット)でいえばマイケル・ジョーダンが初来日するようなものです。(ジョブスと一緒にするなんて、ジョーダンファンには怒られそうですが。)

 ちょっと早めにいってみたら、すでにかなりの列。駅から走っている人もいて、ちょっとあせりました。ホールの中に人を入れ始めたのは30分前からだったのですが、その頃にはものすごい列となり、自分の並んでいるあたりからでも列のお尻が見えませんでした。(ちなみに定員は5000人でした。)

 同時通訳のレシーバーを受け取って中に入り、左側の2階席の真ん中あたりに着席。待っている間のバックミュージックはサム・クック。(→最近は、ウルフルズのトータス松本が好きなアーティスト...として有名みたいです。)周りにいる人間のタイプがちょっとちがうけど、コンサートが始まるのを待っているような雰囲気です。有名(ごく一部に有名なだけかなあ)なアルバム「The Man And His Music」をかけてるのかなあ...などと思いつつ、ちょうど私の好きな「Good Times」あたり(だったと思う。マニアックですみません。)で音楽がフェードアウトし、会場も暗くなってきました。(コンサートだったらこのあたりでみんなキャーとかウォーとか騒ぐところなんですが、さすがにしーんとしてました。)


 15分遅れで基調講演開始。まずは、日本のアップルの社長武内くんが出てきて、挨拶もそこそこにジョブスの紹介。そしてあっというまに、スティーブ・ジョブス登場でした!(私のデジカメの光学3倍ズームでは、暗くて遠くて全く撮れなかった!)会場全体がウォーっという歓声(?)です。トレードマークのジーンズ姿で、自らiMacや新しいG3を操作しながらの講演でした。

 生ジョブスの感想。ジョブス本人は決してカッコイイ人(顔が)ではないんだけれど、壇上で原稿も無しに動き回りながらいろいろ説明してくれるのをみていると、なんだかちょっとかっちょいいね...なんて思ってしまいました。カリスマ性があるというのはこういうことなんでしょうか?(マイクロソフトのビル・ゲイツは、顔は仕方ないとして、頭はよさそうだけどあの声がひどくて...。)

 途中でマイクロソフト社本社のMacチームの人が出てきて、新しいInternet Explorer4.5日本語版のデモをしたのですが、いきなりエラーが出て強制終了するは、台の下にもぐりこんでMacを再起動するわで、トラブルつづきでまさに失笑を買っていました。続けて出てきたジョブス本人も「まったくひやひやしたね...」との一言。

 でも期待していた新しいノートブック型の発表もなく、1月のサン・フランシスコでの講演をちょっとアレンジした程度のもので、内容としてはちょっとがっかりしました。新しい発表は、その日から日本でもアップル・ストアがオープンしたということだけでした。インターネットでアップルから直接Macを買うことができるようになるんです。(シンガポールの工場から自宅に直送されるみたいな話を聞いたことがあるけど、どうなるのでしょう。)

 1時間以上の講演で、たいくつはしなかったけど、なんだかあっけなく終わりです。
 気を取り直して、Expo会場へ。初めから知ってはいたのですが、今年のExpoは、もともとかなり小規模。

 おまけに、この手のエキスポでは企業が配布資料用に紙バックなどを配るのが恒例ですが、今回はほどんど無し。アップルは紙袋の代わりにポスターを配っていて、これがなおさら荷物になり、チラシも思うようにもらえません。いやー本当に景気悪いんですね。
 隣のホールではアミューズメントショーをやっていました。(ここのところ、なぜか毎年一緒です。)となりでいろいろ遊んで「ビートマニア2デラックス」(隣に行った人たちは、このバッグが多かった...。)の大きな紙バックをもらい、ついでにMacWorldの会場を見て回るのがベストだったかもしれません。

 この小規模をカバーするようにアップルが過去最大のブースでiMacとG3を並べていました。(とはいえ空間が多いだけではないかという気も...。)小規模なのに、来場者は例年並のようで、妙に混雑していて、あまりゆっくりみられませんでした。(こんなに混雑するんだったら両脇のあいているスペース分通路にしてくれればよかったのに!)

 展示については、いつものMac関係のサイトで詳しく報じられていますので、デジカメレポートはほんとに簡単なものですが、良かったらこちらでご覧ください→

...というわけで、ちょっと先行き不安を感じさせるExpoでした。

 

<余談>
 ディズニーがAppleとPixer(Toy Storys や Bug's Lifeを作ったジョブスの会社)を買収するという噂(信憑性は薄いです...。)もあります。PixerにはDisneyも出資してるようなので、実質は子会社みたいなものなのでしょうか?
 iMacを買うと、いろんなディズニーソフトがたくさんついてくるなら、まんざら悪くはないかもしれません。いっそのこと、iMacミッキー仕様とかね。もちろん本体の色は白黒。デザイン路線が行き詰まったら、次はキャラクター路線だ!

<私とMac>
 上記の「サム・クック」で思い出しました。
 もうかれこれ10年前のことです。私がMacintoshという、当時高嶺の花だと思っていた舶来パソコンを買ったきっかけは、学生時代の先輩の薦めでした。「絵も描けるし、音楽も作れるし、アメリカのパソコンだから英語の勉強にもなる...」ってな具合です。当時、マウスで絵の描けるパソコンなんて見たことなかったですし、出たばかりのHyperCardっていうものにも興味があったので、消費税導入の前に思い切って貯金をはたいて(お店で値切って)買ったのでした。(結局英語の勉強にはならなかったなあ。)その人の別のお薦めの1つが、このサム・クックのアルバム「The Man And Hil Music」だったんです。そうだった、そうだった...なつかしいなあ。
 そして、我が家にMacintosh登場...この続きは次号で!。
<Quit!>