京都下鴨の古本市には行けませんでしたが、ちょっと時間を作って渋谷の東京東横店で開催中の渋谷古本市に行きました。
30分あまりでささっと巡って2冊購入しました。どちらも正岡子規がらみ。
志村志郎「東京文学百景」(300円)は、表紙が正岡子規の墓碑銘だったので、迷わずチョイス。35年ほど前に出版された本ですが、写真がとても古くさく見えます。東京は本当に目まぐるしく変わってしまいました...。その頃の東京を知らない私にとっては、戦後まもない頃ですか?というような郷愁あふれる雰囲気。このところ坂道散歩をさぼっているのですが、坂道散歩と平行して東京の文学的名所巡りもしてみたくなります。
もう1冊は「子規随筆」正岡子規の随筆本。高い(3,000円)のでやめようと思ったのだけれど、元の定価は6,800円ということで、そう思えば安いかな...と言い聞かせつつ購入しました。本のスリップもはさまっていたので売れ残りかな?
大正三年に出版した「子規随筆」と「続子規随筆」を1冊にまとめて復刻したものだそうで、文面が旧仮名遣いで内容が読みにくいのですが、所々に中村不折の挿し絵が収められていて、その絵を見ているだけでも楽しい...。いわば明治の「漫画」といったところかもしれません。
中村不折が解説した書道博物館は、正岡子規の住んでいた子規庵へのすぐ近くにあります。地味ですが、書道に興味のある方は是非。現在は中村不折コレクションの中から良寛や一茶の書が公開されているようです。
※この新書も買おうと思っていたのを思い出しました...。
Amazon.co.jp: 子規365日 (朝日新書 127): 夏井 いつき: 本
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