動物農場 (角川文庫) | |
高畠 文夫 おすすめ平均 単にソヴィエト批判ではなく。 傑作 歴史は繰り返す 今そこにある事実 途中はすごく引き込まれるのに、読後感は最悪。 Humorous, Cynical, and Sad Amazonで詳しく見る by G-Tools |
主人公達は農場の動物たち。彼らはしゃべりますので、なんとなく映画の「ベイブ」のような世界をイメージしながら読んでいました。特に予備知識ナシで読みましたが、結論としては強烈な風刺作品でございます。ただ、意外とカラっとした読後感でした。えっ、これでおしまい?という気持ちもありましたけれど。
権力・独裁...といったあたりがテーマになるのでしょうが、身の回りの小さな社会にもあてまはるような本質的な問題でもあります。このあたり読んでいる受け手によってもまた感じ方が違ってくるのでしょうね。
映画「動物農場」の公式サイトでは、宮崎駿監督をはじめ、何人かの著名人が「動物農場」を語っています。
宮崎監督は、現代とこの動物農場的な世界と比べ「基本構造は全然変わっていない」と言っていますが、私も読みながらそう感じていました。現代の私たちはまさに農場の動物たちのような状態に陥っているようではありますが、ジブリ配給のアニメとして話題になることによって、お若い方々にも何かを気づかせてくれることでありましょう。ただし...映画は原作とは結末が違うそうです。
オーウェルの「1984」といえば、Macファンにとっては重要(?)な意味のある作品でもあり、私も1984年に実写映画化された時に読みました。内容はすっかり忘れてしまいましたけれど。ただ、この動物農場は「1984」よりは断然読みやすいです。他に、オーウェル自身の体験を元にした小作品がいくつか収められ、解説文は開高健が書いています。
1984年 (ハヤカワ文庫 NV 8) | |
ジョージ・オーウェル おすすめ平均 彼方 べき思考。 私はすでに死んでいる? 全体主義から現代へ 現代こそ読む価値のある小説 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
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