「さよならのあとで」は詩の本です。たった1編の詩の本でした。装丁は活版印刷で、しかも私の大好きな花柄の罫線が入ってますっ!活版の凸凹、よい手触りです。(触りすぎて黒くならないようにしなくちゃ…)
「死はなんてもないものです」英語では "death is nothing at all" という言葉から始まります。死別の悲しみを癒やすうた…とのこと。この詩は、イギリスでは個人を悼む場でよく朗読されるのだそうです。送る言葉というよりは、残されている私たちにあてて送られる言葉…ですね。ふぅむ。
高橋和枝さんの挿絵もステキで、文のじゃまにならずにさりげない雰囲気。挿絵の中でも空を見上げる絵がたくさんありまして、読み終わって夜空を見上げたくなりました。(寒いですが今日の東京は三日月がきれいです。)どうしてでしょうね、いなくなってしまった人のことを想うとき、空を見上げたくなります。
頭の中でいろいろ思いを巡らせて、故人を偲んでちょっとしんみりした後は、元気を出して痕跡本で楽しむとしますか…。
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