コーンウェル「血霧」(上・下)

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これもまた年末恒例となっているコーンウェルの新作「血霧」を読み終えました。いつも年末年始の帰省時に読むのですが、結局今年も上巻の途中までしか読めず、今ごろ読了です。ちなみにこの検死官シリーズ。全巻電子化されるそうです!(確かにこういうのは電子書籍でもいいかな…。)

今回もおなじみのメンバー登場なのですが、このところ立て続けにこれまでのおなじみのサブ的な登場人物が思わぬ展開で殺されてしまっております。異常な殺人もさすがにネタがつきてきたのでしょうか。この展開で行くと、次はベントン(夫)あたりが殺されて…というよりベントンは実は1度死んでしまったはずなのに生きていた人なのですが、近いうちに今度こそ本当に殺されてしまうのではないか?と踏んでおります。

それはさておき、主人公スカーペッタが前半のジェイミーと対峙するあたりが、ちょっと退屈で長すぎたかな。あとあと考えると重要なシーンではあるのですが、少しくどすぎました。この前半が短縮されれば上下間に別れずに1巻に収まったかも。しかし、今回は過去の事件を追っていくという今までと違う展開。そういった意味では新鮮味はあったかもしれません。反面、ところどころでなんとなく先が読めてしまう(あえて臭わせているのかもしれませんが…)ところもあって、最後に大どんでん返しという程ではなかったかな。しかしこれも恒例で最後の20ページぐらいでドドドっと話が進んでいきます。

ま、シリーズ物とはこんなものでしょう。さてどこまで続く?検死官シリーズ。こうなったらとことんつきあいますよ!次はKindle版にしようかな。しかし文庫と同じ値段はないよなぁ。印刷と流通経費がかからないんだから、少し安くしてくれ!<講談社

こちらにコーンウェルの最新インタビューあり。
講談社文庫
「検死官シリーズを語る」の部分です。

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このページは、raizoが2013年1月11日に書いたブログ記事です。

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