著者の塚谷裕一さんは東京大学大学院理学系研究科・理学部 生物科専攻の教授でありますが、中身はいたってわかりやすい内容です。
解説の文書だけ読んでいると、都会の道端植物図鑑ではあるのですが、写真は全て「スキマ植物」というところがミソ。よくもまあこんなところにこんな花(もしくは樹木!)がという写真あり、「あ、こんなのよく見かけるな」という都会でありがちな風景あり…。
意外にも雑草というよりは、多くは園芸植物がスキマに逃げ出しているようで、その生命力の強さに感服いたしました。いや、先生曰く、植物にとっては決し「ど根性」のいるようなことではなく、逆に居心地の良い幸せな場所なんだそうですよ。
そして東京のような土の見えない環境でこそ、このスキマの植物たちの活躍の場でもあり、まさにパラダイスなのかもしれませんね。
明日からは道を歩いていても、そんなスキマ植物がヒジョーに気になる存在になりそうです。
ということで、久しぶりの☆☆☆☆☆5つ星の新書であります。
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