東京国立博物館で開催中の「特別展 ボストン美術館 日本美術の至宝」を見てきました。
午後から別件もアリでしたので、開館と同時に年パスを買って入りました。年パス売場は正門向かって左側の窓口に移動しておりました。他の国立博物館と共通の「国立博物館年間パスポート」は大人4,000円。特別展は各1回ずつ6回まで、常設展は出入り自由であります。今年は辰年なので青磁の辰の図柄です。
天気が悪かったので、それほど人も来てないだろうと思いましたが、それなりに開館前には行列ができていてびっくりしました。展示の内容は、ボストン美術館のコレクションである書画であります。地味といえば地味。そのせいか、来ている人たちの年齢層は総じて高めでございました。
一番の見どころは「吉備大臣入唐絵巻」ですね。とにかく絵巻のストーリが面白かった。急に魔法で空を飛んだり、天井の升目で囲碁の練習をしたかと思えば、結局は碁石を飲み込んで囲碁の対戦をごまかしたり…。かなり奇想天外なお話で笑えます。そしてコレクションの最後にまとまって展示されていた「曽我蕭白」というヒト、これまで全く知りませんでしたが、ポスターの図柄にも使われていた辰の屏風絵などは、やはり圧巻でございました。
書画を堪能し(比較的ゆっくり見て所要時間1時間半)、いつものように常設展(主に仏像&陶磁器)をチェックしてから、春の庭園開放で公開中の庭園へ。そういえば以前も一度桜の時期に来たような気がするなと思いながら、小雨の中を散策。
館内では、スタンプならぬ、エンボッサーを使ったさくらスタンプラリー開催中。常設展に展示中のさくらにちなんだ収蔵品のチェックポイントが5つあり、チェックポイントにエンボッサーが置いてあります。そのエンボッサーで、ラリー用紙にエンボスを押し、5つ貯めるとバッチがもらえるのだそうです。
いまだ改装工事中の「東洋館」。再オープンは来年だそうですが、その奥にあるレストランの運営が、精養軒からオークラに変わっていました。メニューも一新、サービスもホテル風になっていてびっくりしました。ちゃんとリーズナブルなメニューもあり。お茶や甘味だけでも大丈夫です。私は中華風の麺をいただきました(あぁ、これも写真に撮ればよかった…)が美味しかったです。ファグラ丼も気になりましたが、さすがに髙かったのでやめておきました。
春の庭園開放もさくらスタンプラリーも次の15日の日曜日まで。ソメイヨシノもだいぶ散っていましたが、サクラの余韻を味わいながらの博物館もいいですよ。
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