コマ劇場に集まるおばさまたちを横目に、新宿の歌舞伎町でコーエン兄弟監督脚本の「ノーカントリー」を見てきました。アカデミー賞の作品賞、監督賞、助演男優賞、脚色賞をとったのに、都内での上映館が少なめです。客層は中高年の男性多し。
公式サイト ::: ノーカントリー :::
映画の宣伝としては、殺し屋シガーがハンニバル・レクター以来の怖いキャラクターというところにスポットをあてているようですが、怖い映画というには語弊があるように思いました。映画の中では、BGMに音楽は一切流れず、静けさの中で恐怖が効果的に表現されていましたし、殺し屋が次々と人を殺していくので、スリルがあると言えばあるのですが、ストーリーとしては難しくないのに、ちょっとしたところが難解。ところどころで登場人物が難しいことを言うのです。なんだかんだ言っても、助演男優賞受賞のハビエル・バルデム扮する殺し屋シガーのキャラが際立っていましたが、彼に次々と殺されてしまう人たちの死への恐怖感も、それぞれの形で表現されていたように思います。
私は見終わって、う縲怩A良くわからなかった...というのが正直なところだったのですが、同行者は感動したようで、100点万点だったそうです。映画全体としての人間の描き方が良かったのだとか。私はそこまで感じきれなかったということですね。
買ってきたプログラムによると、コーエン兄弟は原作に忠実に作ったらしいので、原作本で復習してみたほうがいいかもしれません。血と暴力の国 (扶桑社ミステリー マ 27-1) コーマック・マッカーシー 黒原 敏行 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
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