最近はどうも嗜好が中高年向け的になっておりますが、ロブ・ライナー監督の映画、「最高の人生の見つけかた」を見てきました。銀座のマリオンで見たのですが、平均年齢は確実に60歳以上。しかも場所柄もあるのか95%その年齢域のおばさま達といった客層でした。
出演はジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマン。2人が余命6ヶ月をいかに過ごしたかというお話で、原題の「The Bucket List」は「棺おけリスト」という意味で、棺おけに入る前にやりたいことのリストのこと。結局2人はそれを実現しようと旅立つわけですが、2人はそれぞれの「いつも」のキャラクターといった風で、女好きそうで自由奔放なジャック・ニコルソンと、思慮深くて博識なモーガン・フリーマン。役柄ぴったりですよね。
実は一番良かったのは、ジャック・ニコルソン演じるところの大金持ちの企業家エドワーズの秘書トマス役のショーン・ヘイズ。最初は妙に淡々とした普通の脇役にしか見えなかったけれど、ジャック・ニコルソンになんだかんだ言われながらも、淡々と業務をこなし、最終的にはしっかり存在感をアピール。しかも彼は映画の中で、MacBookを持ち歩いて仕事をしておりました。優秀な秘書にはMacBookあり!
余命短いヒト達のお話なのだけれど、湿っぽいところがほとんどなく、見終わってちょっぴりうれしい気持ちになれるのは、ロブ・ライナーらしい演出だと思いました。大作ではないけれど、気の利いた「小品」といったところでしょうか。余命のいかんに関わらす、若い人が見ても充分楽しめる映画だと思います。そして本当はおばさま達ばかりでなくおじさま達にも見て欲しいです!
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