昔の子供用昆虫図鑑に載っていた「玉虫厨子」。タマムシの羽はこんなことにも使われました...という事例でした。タマムシの羽根で飾られているなんて、いったいどんなだろう...と、タマムシの輝きとともに想像を膨らませたものです。そういえばその図鑑、ほかのページでは、かつてヤスデが大量発生し、そのヤスデの油で汽車が脱線したこともあります...という絵も忘れられませんね。
その幻(?)の「玉虫厨子」を復元するドキュメンタリー映画なのだそうです。つい最近、法隆寺や薬師寺の宮大工として活躍された西岡常一さんの本を読んだばかりということもあり、飛鳥時代の技を現代に呼び起こすという部分にも興味があります。
そして、こちらも読んだばかりの奥本大三郎「虫の宇宙誌」では、欧米人の昆虫に対する感情というのは、まったくもってそっけないもので、ムシはたんなるムシというスタンスなのだとか。日本人のムシを愛でる気持ちというか昆虫感というのは独特なものだ...という話を読んだばかり。タマムシの羽根を美しいと思って装飾に使おう...という発想はまさに日本的です。
11月29日から、なんとロードショー公開だそうで、今からとっても楽しみです。
長編ドキュメンタリー映画『蘇る玉虫厨子』時空を超えた「技」の継承
CINEMA BOX | SHOW SCHEDULE/銀座テアトルシネマ
ちなみに今もう1つ楽しみにしているのは、来年3月の阿修羅像の公開だったりします。
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