アララギ第3巻第8号 その2
洪水
國はらをこと〴〵(ごと)海とまがつ日の神のあらびし耳にかしこし
遠つ祖ゆ傳へし田畑非時の長雨にあはれ海となりつゝ
唯命みなことなしと友が書きし筆のあとをし見るに堪へめや
命はしからくにげつも文かゝむたどきもなくて七日過ぎつと
救はれて溺れこそせぬたらちねの母のありかも知れずとふ兒よ
課題 畠 柿乃村人 選
湯禿山
梓弓ハルマだ早き山畑にあけのたぢひの眼につくわぎも
山邊温泉歌會(八日)
禿山、光、邁々山邊温泉に會し閑談數時歌を作る。
題 糸瓜、井、
禿山
山寺のあか井の水に秋立てる雲のこゝろの動きみゆるも
☆☆☆
禿山さん、同人で集まって飲んで歌って(短歌)というのが多いようですな。
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