久しぶりに映画を見に行きました。
実在のイギリスの数学者、アラン・チューリングをベネディクト・カンバーバッチが演じています。カンバーバッチ人気のおかげで、男女を問わず若い人たちがたくさん来ていてびっくりしました。
第2次世界大戦当時、解読不可能とされていたドイツの暗号マシン「エニグマ」の暗号を解読すべく挑戦する極秘チームと、その中心人物だったアラン・チューリングのお話です。
かつて、サイモン・シン「暗号解読」を読みましたので、エニグマについての基礎知識はありましたが、暗号を解読する話というよりは、チューリング個人にまつわる話を中心ゐしてをドラマに仕立ててあるようです。
映画の中でも「変わり者」という言葉が何度もでてくるぐらいの変わり者の役。その天才オタク的な雰囲気にぴったりのカンバーバッチ。とにかく変人の演技はお手の物といったところで、もうこの映画の魅力は彼の演技に尽きると思います。天才だけと変わり者というのはホームズと共通していますね。TVドラマのシャーロックファンも楽しめる内容だと思います。
イギリスの諜報活動も、ジェームズ・ボンドほどではないにしろ、やはりレベルが違うなとも思いました。
チューリングが暗号解読のために作ったチューリングマシンは、コンピューターサイエンスの始まりと言われていることもあり、こちらのサイトでは、アップルのロゴマークも、チューリングと関係があるのではという説が紹介されていますよ。
第13回:Who Killed Turing ? 誰がチューリングを殺したのか
そして…見に来ていたたくさんの若い人たちは、第2次世界大戦のこと、チューリングの内面の話など、どのように受け取ったのかなと気になりました。
サイモン・シン「暗号解読」を読んだのは、もうかれこれ10年前と思われます。内容をすっかり忘れてしまいましたが、暗号の話は難しくてよくわからなかったけれど、暗号にまつわるエピソードが面白かったように記憶しています。またパラパラとでも再読したいところですが、本の山の奥の方に入っているので取り出せない…。
コメントする