アララギ第4巻第6号 その2
課題 午後三時より午後六時迄
茂吉 選
湯禿山
つとめよりかへる道すがら酒にでもよみて見まくと思(も)ひて來けり
まがり角まがり直ぐみちすぐ歩みあまた日同じみち歸るかも
相役がけふのひと日をついに來ず微かなるものを思はしむるかな。
かへるべき家持てる身のゆゑ知らずさすらひ人をこふる時あり
春の來る頃
古泉千樫 選
○ 湯禿山
この朝野みちを踏めば底土のうみのにじみにかぎろひの立つ
ゆたゆたに夜のはなれゆく空合に春のぬくみのこもらふらしも
☆☆☆
おおかたの方達には退屈で申し訳ないが、定期的に禿山短歌は続ける所存である。最近サボリ気味だったが、実はまだ全体の半分にもなっておらぬが、もっとエンジンをかけねばと思っている。
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