アララギ第5巻第5号
牡丹
湯本禿山
淡々しく其くれなゐのにほひはも心にしむる牡丹の和葉
春やよひうすくれなゐの和葉もて守れる玉の尊くもあるか
力
子等六人我に生くるを或時は思ひなぐさみにけり
やから八人たぬしく住めば玉しきの庭ならなくにとこ花にほふ
送別
春さればかへる燕のをり〱(繰り返し)に訪ひこ汝等が立ちしふる巢を
とくゆきてうれしき顔をたらちねの母のみまへにはやみせまつれ
まさきくの唯一言もいひよどみ名殘を惜しむ別れゆく子ら
業をへし妹らが譽れを櫻花今かかざゝむみちの行く手に
ひこばえの柳のめはるしみゝにもさかゆる妹らをいとほしみみる
☆☆☆
子供達のことが詠まれており。
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