予約注文していた、藤原書店の雑誌「兜太」創刊号vol.1が届きました。今年2月20日に亡くなられた俳人の金子兜太さん。その思想を継承し、俳句界を越えて広く文芸・文化・思想関係の方々の参加による総合紙として創刊されたのだそうです。
朝日新聞の朝日俳壇で長らく選者をされていて、それをずっと拝見しているうちに、やがて気になる存在になりました。選ぶ句からも兜太さんの思想が現れているような気もしていました。だからといって、自分で俳句を作ったり、あえて句集を読んだり…というほどの傾倒ではなかったのですが、俳句目線だけではなさそうなこの雑誌が、いったいどんな雑誌になるのか大変気になったのでした。
もちろん兜太さんの追悼から始まるのですが、ご本人へのインタビュー記事や金子兜太という人物を掘り下げる記事など、まさに「兜太」という雑誌のタイトル通り、金子兜太さんを知る雑誌、まさに金子兜太誌になっていました。俳句も掲載はされていますが、俳句誌とはまた全然違いますね。
まだパラパラとしか読んでいませんが、これからじっくりと読ませていただきます。
年2回発行の予定とのこと。今回は創刊号ですから、追悼色も濃くなっていますが、2号3号と号を重ねていくうちにどのように進んでいくのか楽しみです。
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