石ノ森萬画館で開催中の、【第71回特別企画展】萩尾望都SF原画展に行ってきました。もっと早く行きたかったのですが、風邪をひいてすっかり出遅れたのでした。
萩尾望都先生の漫画は、高校時代にかなり読みましたし、特に当時SFマンガには入れ込んでいましたので事前の期待値大。石巻の高校生時代に読んでいた漫画の原画を、長い時を経て石巻で観賞することになるとは思いもよりませんでした。
今回の展示は、2016年の東京・武蔵野市立吉祥寺美術館での展示(東京にいた頃だ…)からスタート。各地を巡回して石巻にやってきました。東北初…ですね。
萩尾望都SF原画展 公式サイト Hagio Moto SF Exhibition
今回の展示では、新たに「左ききのイザン」「月蝕」「シリーズ ここではない★どこか」「いたずら らくがき」の原画が追加されたそうです。
一番最初に登場する原画は、「あそび玉」という作品。作品の紹介文にあった「SFマンガ競作大全集」で読みましたが、これは「別冊少女コミック」で描いたときの原稿がみつからず、ゲラ刷りから版下をおこしたので汚い印刷になったのだとか。実家にまだあったものをみると、確かにそうでした。作品集として単行本化にするときに原稿が見つかったそうで、単行本のきれいな絵でも読みたいですねぇ。
その後は、年代順にSF作品の原画がずらりと並びます。原画の量がとても多いので、いつもの特別展示のエリアは狭い迷路のようになっています。萬画館でこんなにぎっしり原画が並ぶ原画展、これまであまりなかったのではないでしょうか。
私はやはり80年代のヒトでしたから、80年代の作品に一番思い入れがありますが、その後の作品も気になっていて読まずじまいの作品もあり、あらためて萩尾作品を読み直したくなります。
萬画館のギフトショップでは関連商品も並んでいます。本展示のもともとの公式グッズのほか、協賛の河出書房新社の本がたくさん並んでいました。漫画作品ではなかったりするのが残念ですが。まだ入荷していませんでしたが、萬画館とのコラボグッズも製作中で、11月中旬発売予定だそうです。めったにない取り合わせという意味ではかなりレアです。
関連イベント | 萩尾望都SF原画展 公式サイト Hagio Moto SF Exhibition
手前みそではありますが、石巻 まちの本棚にて、「くものす洞」として若干萩尾漫画を並べて販売していますので、ちょっと萩尾作品が読みたくなった方は、よろしかったらお立ち寄り下さい!
この特別展示は、来年2019年1月14日まで。お正月に宮城県に帰省される方もご覧いただけますよ。萬画館、お正月もやってます。
そして、私の勝手な萬画館の企画願望。宮城県の漫画家として「大友克洋」展とか、いまもなおコアなファンの多い「諸星大二郎」展希望です。塩竈の長井勝一記念館とのコラボでガロ展でもいいなぁ。もちろん、年1回は石ノ森先生の特別展示もお願いしたいです。
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