アララギ第7巻第1号(一月号)
神 草
湯本政治
高山植物を移し栽うべく信濃らの
高つ嶺のさまに石山を築きて
仙(やま)人の探りて命をのべにけむ奇きしくすりも交らんと思ふ
群山の神のこぞりてことはかる筵の石としける此岩
高山に神つくらしゝこの花を友のこゝろにゆるしけらしも
高山の神くさの花この花に似るべくもなしうつそみの花
山神の息ふきのきりに育ちけむ神々しくも清しこの花
久方の月の光のしむるまゝに育ちけむかもこのみ山くさ
⭐︎⭐︎⭐︎
「最近やらないね」と禿山の孫より指摘ありて。
コメントする