老いの読書ということでこの本の真っ先に登場するのが鶴見俊輔さん。鶴見さんと縁の深い「編集グループSURE」さんのこと、鶴見さんが70歳ころから書いていた「もうろく帖」のこと、そして鶴見さんが晩年脳梗塞のあと、書くこと・話すことができなくなったあとも、ひたすら本を読んでいたこと…。わぁ、鶴見さんの話が読めて良かった!
しかも、その次はこれまた私の大好き瀬田貞二さんのお話だったり、中高年を切り捨てた活字の小さい書物の話、紀田さんの「蔵書一代」にからめた蔵書の整理の話なと、私自身の読書とつながったりで、最後まで楽しく読むことができました。
まだ「最後の読書」という心境には早いような気もするのですが、これから読める本の数も限られていますから、そろそろ考え始めないとですね。
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